定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年7月12日(木)

午前10時10分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

 

第2 出席者 小此木委員長、川本、北島、木村、安藤、小田各委員

栗生長官、三浦次長、松本官房長、山下生活安全局長、樹下刑事局長、桝田交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)平成31年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について

官房長から、平成31年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について説明があり、原案どおり了承した。

木村委員より、「事項要求については、この後要求内容が具体化されてきて、年末までには要求額が決まると理解してよいか。各種警備に要する経費については、国と地方の負担区分はどうなっているのか。また、東日本大震災復興関係の経費を特別会計で区分したのは、良い整理だと思う」旨の発言があり、官房長から、「事項要求については、そのとおりである。都道府県警察の活動に係る予算は、都道府県費と国費の二本立てになっており、例えば、機動隊に係る経費は、基本的には国費で措置することとなる」旨の説明があった。

 

(3)犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案について

刑事局長から、平成30年7月豪雨による被害の状況等に鑑み、本人確認方法等に関し特例を設けることを内容とする「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「被害発生後、速やかに特例を設けたことはとても良い。速やかに公布していただきたい」旨の発言があった。

川本委員より、「被災地の金融機関の窓口では対応が不慣れで混乱も予想されることから、金融庁と連携して、特例の周知を徹底していただきたい」旨の発言があった。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)殉職事案の発生について

官房長から、7月6日に災害対応のため職場に向かう途中、東広島市内において土砂崩れに巻き込まれたものとみられる広島県警察の警部補の遺体が同8日に下流の河岸で発見された旨、及び7月6日に釧路市内の路上で活動中、北海道警察の巡査部長が普通乗用車に衝突され、同7日に搬送先の病院で死亡が確認された旨の報告があった。

北島委員より、「今年は殉職事案が相次いでおり、残念である。交通事故に巻き込まれるケースが多い印象があるが、場合によっては防げたのではないかと思っている」旨の発言があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

官房長から、警視庁の警部による覚醒剤使用事案に関し、同庁は、同警部を7月13日に免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(4)横浜市内の病院における入院患者殺人事件について

    刑事局長から、平成28年9月に横浜市神奈川区内の病院において発生した入院患者被害の殺人事件について、神奈川県警察が当時看護師として同病院で稼働していた者を本年7月7日に殺人罪で通常逮捕した旨の報告があった。

 

(5)平成30年7月豪雨に伴う警察措置等について

警備局長から、平成30年7月豪雨に伴う警察措置等について報告があった。

委員長より、「7月9日に岡山県と広島県の被災地に行ったが、一生懸命に活動する警察官を見て誇りに思った。被災地では気温が上がり、大変な思いをされているので、しっかりと被災地の要請に応えながら進めてまいりたい」旨の発言があった。

小田委員より、「警察の活動に頭が下がる思いである。活動の記録をしっかりと残し、今後の救助活動や防災等に活かしていただきたい」旨の発言があった。