定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年10月25日(木)

午前10時00分 〜 午前11時25分

 

場 所 国家公安委員会室

 

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田各委員

栗生長官、松本次長、白川生活安全局長、露木刑事局長、

北村交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

藤本総括審議官

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)監察の取扱い事案について

総括審議官から、大阪府警察の巡査による詐欺等事案に関し、同府警察は、10月31日に同巡査を免職処分とするとともに、国家公安委員会の了承が得られれば、監督責任として、同日付けで地方警務官2名を警務部長注意の措置とする予定である旨の説明があり、原案どおり了承した。

 

(2)「国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法第六条の規定に基づき国際テロリストの指定の有効期間を延長する件」について

警備局長から、国際連合安全保障理事会決議第千二百六十七号等を踏まえ、我が国が実施する国際テロリストの財産の凍結等に関する特別措置法第六条の規定に基づき国際テロリストの指定の有効期間を延長する件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)「放射性同位元素等の運搬の届出等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令案」等について

警備局長から、原子力利用における安全対策の強化のための核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律等の一部を改正する法律の一部施行等に伴う「放射性同位元素等の運搬の届出等に関する内閣府令案」並びに同府令案に対する意見の募集結果等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

総括審議官から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)明治150年記念平成30年度全国警察柔道大会及び全国警察剣道大会の結果について

総括審議官から、10月22日に開催された明治150年記念平成30年度全国警察柔道大会及び10月23日に開催された明治150年記念平成30年度全国警察剣道大会の結果について報告があった。

北島委員より、「両大会を見せていただいたが、強い警察を象徴する重要な大会で、熱気を持って行われており、歓迎したい。剣道大会の第1部では、大阪が四連覇を遂げたが、全体として、バランスの取れた良い大会であった」旨の発言があった。

小田委員より、「試合の見所等を教えていただいたので、見ていて分かりやすかった。剣道で、足払いができるという警察の特別ルールがあり、初めて見て驚いたが、警察がレベルアップしていく上での大会という位置付けでは非常に効果的であると思う」旨の発言があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

総括審議官から、大阪府警察の警部補らによる留置業務の不適正な執行事案に関し、同府警察は、10月26日に同警部補らを減給処分等とする予定である旨の報告があった。

 

(4)平成30年度第2四半期監察の実施状況について

総括審議官から、「高齢運転者対策の推進状況」を全国統一実施項目として警察庁が都道府県警察に対して行った平成30年度第2四半期における監察の実施状況について報告があった。

小田委員より、「運転免許を自主返納した後、後悔している人が多いので、今回の監察において、タクシー運賃や公共交通の運賃を割引にするなどの支援措置について更なる充実を指導したというのは非常に適切だと思う。医師による認知症の診断が法律上求められているが、認知症の人が今後増えていくことを考えると、今から見直した方が良いと思う。専門の医師は、予防や治療に専念してもらい、運転してはいけない人の判断は、基本的に警察が行うべきである。適切な行政措置が採られているかを監察するわけであるが、元々のルールを今の時代に合うように見直していかないと監察をやること自体が無駄になる。」旨の発言があった。

木村委員より、「高齢になると認知症以外にもうまくいかないことが多いので、警察でチェックできるように運転適性検査の研究を続けていただきたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「法律で運転適性を判断する場面においては、ある程度、医師等の専門家の関与がないと、警察だけの判断では国民が納得しないのではないか」旨の発言があった。

北島委員より、「次の四半期も引き続き高齢運転者対策について監察が行われるので、良い施策については、それを継続し、また、広めるということをやっていただきたい。今回指導を行ったことについては、次回も続けていただきたい」旨発言があった。

委員長より、「自主返納者への支援施策といっても限界がある。各都道府県で様々な取組が行われている中で、警察庁として今後の方向性を明確にしなければならない時期が来ると思う」旨発言があった。

 

(5)天皇皇后両陛下の第38回全国豊かな海づくり大会御臨席等に伴う警衛警備について

   警備局長から、天皇皇后両陛下が、10月27日から29日までの間、第38回全国豊かな海づくり大会御臨席等のため、高知県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。