定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成31年1月10日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)日中韓警察局長級会議(第4回)等の開催結果について

官房長から、平成30年12月19日及び20日に中国で開催された日中警察協議(第11回)及び日中韓警察局長級会議(第4回)の結果について報告があった。

北島委員より、「中国や韓国との間においては、警察という重要な分野で様々な問題を議論する機会があることは大事であり、今後、更に進化させていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)渋谷区における車両を使用した殺人未遂事件について

刑事局長から、平成31年1月1日に渋谷区において男性9名が車両にはねられるなどして負傷した事件に関し、警視庁が被疑者を殺人未遂罪で通常逮捕した旨報告があった。

    木村委員より、「今後、このような事件が増えることが懸念されるので、何らかの対策が必要だと思う。家庭や社会から疎外されるとテロや犯罪に結び付くおそれもあるので、警察だけで解決できる問題ではないが、国全体で問題意識を持って対処していかなければならないと思う」旨の発言があった。

    安藤委員より、「動機や背景の精査等事案の解明に全力を尽くしていただきたい。また、全てを通行禁止とすることは難しいが、今後、何らかの対応が必要であると思うので、一般の通行への支障とのバランスも踏まえ、どのような措置を執っていくかなど、全体的な検討をしていただきたい」旨の発言があった。

    北島委員より、「イスラム過激派は我が国をテロの標的としていると発信しているが、イスラム過激派とは関係のない事案に対する備えも大事である」旨、小田委員より、「警察は警備を強化しているのだということをしっかり発信していただきたい」旨の発言があった。

    川本委員より、「この事件と直接関係があるわけではないが、先日より渋谷にたくさんの人が集まって事件・事故につながっている。その際の警察の対応であるが、DJポリスは雑踏整理に効果がある一方で、最近ではDJポリスが出動するニュースそのものによって、余計に人が集まる、という事態も発生していると聞く。広報の仕方にもう少し工夫がいるように思う」旨の発言があった。

 

 (3)平成30年中の交通事故死者数について

交通局長から、平成30年中の交通事故死者数について報告があった。

川本委員より、「昨年よりも減少したということで、努力に敬意を表したいが、一方で、2020年までに2,500人以下に減らすという政府目標は意識しないといけないと思う。一年の後半の数値が前半並みになり、減少率が低い都道府県が平均くらいまで上がれば、かなり減るのではないか」旨の発言があり、交通局長から、「政府としての目標は真摯に受け止めてまいりたい。後半の交通事故死者数が多いことについては、つい先日まで明るかった時間帯がふと気が付くと暗くなっており、普段どおりの行動をしていると、発見が遅れたりするということなどがあると思われるが、詳しい分析をした上で、改めて御報告したい」旨の説明があった。

木村委員より、「2,500人以下に減らすというのは、なかなか難しいと思うが、頑張っていただきたい。交通事故を減らすことは、損害保険業界とも一致する目標であり、業界側も事故の統計等様々なデータを保有していると思うので、他の業界も含め、官民連携を進めていただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「損害保険協会とは定期的な勉強会を実施している」旨の説明があった。

小田委員より、「どこで事故が起こり、どのような原因なのかといったデータが蓄積されていると思うので、その分析によりどのくらい交通事故が減っているのか統計から拾うことも必要であると思う。そして、どのような理由で事故が多いのかということをきちんと周知していただきたい。例えば、地域住民が気を付ければ事故が減るのであれば、説明会を行うなどして周知しないといけないのではないか」旨の発言があった。

安藤委員より、「分析に当たっては、交通安全運動等の具体的な取組について、従前のままでいいのか、あるいはもっと効果的に取り組んでいくような形にした方がいいのかという視点を持って分析していただきたい」旨の発言があった。

北島委員より、「2,500人以下という政府目標を達成することは難しいと思うが、4.4%減少していることは評価したい。事故の実態を見ると、運転者よりも、歩行者、高齢者等の交通弱者や自転車絡みの事故が非常に多いのが特徴なので、その点を踏まえた分析に基づいて議論することを楽しみにしている」旨の発言があった。

     

(4)天皇誕生日一般参賀及び新年一般参賀に伴う警備実施結果について

警備局長から、天皇誕生日一般参賀及び新年一般参賀に伴う警備実施結果について報告があった。