定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成31年4月18日(木)

午前10時00分 〜 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

小田部審議官(生活安全局担当)

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、犯罪被害者等施策推進会議の委員及び専門委員の任命に係る申請、基本計画策定・推進専門委員等会議の議長指名手続について説明があり、交通局長から、自動車安全運転センター役員の選任の認可について説明があり、いずれも原案どおり決定した。

 

(2)警察法施行規則の一部を改正する内閣府令案等について

官房長から、皇宮警察本部護衛部各課の所掌事務の見直しを内容とする警察法施行規則の一部を改正する内閣府令案及び上皇、上皇后及び皇嗣の警衛措置について、所要の規定を置くこと等を内容とする警衛要則の一部を改正する規則案について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会委員長に対する審査請求に関する情報公開・個人情報保護審査会への諮問について

官房長から、国家公安委員会委員長が行った保有個人情報の開示決定に関してなされた審査請求について、行政機関個人情報保護法第43条の規定に基づき情報公開・個人情報保護審査会に諮問を行うことについて説明があり、原案どおり決定した。

     

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について                           

官房長から、警察庁技官による児童買春等事案に関し、同技官を4月19日に免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(3)ギャンブル等依存症対策推進基本計画について

生活安全局長から、4月19日に開催されるギャンブル等依存症対策推進本部等に諮られるギャンブル等依存症対策推進基本計画(案)について報告があった。

川本委員より、「施設内からの撤去等の対象として記載されているのが、ぱちんこについてはATMとデビットカードシステムとのことであるが、他の決済手段が抜け穴とならないか」旨、木村委員より、「ATM等の撤去等について、法的にチェックはできるのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「この基本計画は、現に存在するシステムがギャンブル等依存症との関係で対策が必要であるとの認識の下、現段階でぱちんこ営業所に存在するものについて、その撤去等について記載している。基本計画の決定により確立する政府の方針を踏まえて対応してまいりたい」旨の説明があった。

北島委員より、「非常に重要な課題なので、しっかりと取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

 

(4)高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議の分科会の検討状況について

交通局長から、高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議の下に設置されていた3つの分科会の検討状況について報告があった。

木村委員より、「事故を起こした高齢運転者の心理状態について、どのような議論があったのか」旨の発言があり、交通局長から、「事故の原因は、心理面以上に認知力、判断力という機能面の低下によるものであり、操作の誤りも判断の誤りによるものではないかという意見もあった。今後は、心理面に関する意見も承っていきたい」旨の説明があった。

川本委員より、「認知症や視野障害の検査を自治体が行う定期健康診断に含めるなど、警察以外の機関で検査をできるようにしていくべきではないか」旨の発言があり、交通局長から、「認知症対策については、現在、政府全体で議論されており、その結果を踏まえて対応してまいりたい」旨の説明があった。

北島委員より、「新たな分科会で議論が進み、良い成果が得られることを期待する」旨の発言があった。

小田委員より、「限定条件付免許については課題も多いと思うが、検討を続けていただきたい」旨、安藤委員より、「実車試験については、国民が納得できる制度となるよう、実車走行実験の実施等を踏まえた上でしっかりと検討していただきたい」旨の発言があった。

 

(5)安倍内閣総理大臣の欧州(フランス共和国、イタリア共和国、スロバキア共和国、ベルギー王国)及び北米(アメリカ合衆国、カナダ)訪問に伴う警護警備について

警備局長から、4月22日から29日までの間、首脳会談等のため、安倍内閣総理大臣がフランス共和国、イタリア共和国、スロバキア共和国、ベルギー王国、アメリカ合衆国及びカナダを訪問する予定であり、これに伴い、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

(1)官房長から、警察官の昇任試験対策として出版される書籍への原稿執筆に関する事実確認の状況について報告があった。

 

(2)刑事局長から、六代目会津小鉄会の現状について報告があった。

 

(3)川本委員より、「報道されていた外国の偽造運転免許証による日本での運転免許の不正取得事案について報告をしていただきたい」旨の発言があった。