定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年5月30日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)六代目山口組、稲川会及び住吉会の指定の確認について

   刑事局長から、六代目山口組、稲川会及び住吉会の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)川崎市における連続殺傷事件について

刑事局長及び生活安全局長から、川崎市における連続殺傷事件について報告があった。                             

    木村委員より、「小学生という弱者を狙った事件であり、ショックを受けている。登下校時の子供の安全確保に関する関係閣僚会議の開催について説明があったが、警察だけの問題ではないので政府全体でしっかり対応していただきたい」旨、安藤委員より、「胸の詰まる思いである。被疑者の死亡により困難な面もあるだろうが、全力を尽くして、まずは事案の全容解明にあたっていただきたい。その上で情報を整理して、有効な対策を検討していただきたい」旨、川本委員より、「非常に心の痛む事件である。警察としては、事案の解明や子供の見守りなどをしっかりやっていただきたい」旨の発言があった。

    安藤委員より、「この地域で犯行はできないと思いとどまらせるような取組を検討し、「攻める防犯」というような形へつなげていっていただきたい」旨、川本委員より、「日本はソーシャルワーカーが少なく、困っている現場への対応が弱いように思う」旨、小田委員より、「登下校時の子供の安全対策として子供達を一人にしないということでスクールバスも奨励されていたが、今回そのスクールバスが狙われたとなると、これ以上どのような対策があるのか非常に難しい課題ではないかと感じた」旨の発言があった。

    川本委員より、「今回の事件発生後にインターネット上に問題のある書込みが相次いだようなので、これらについても政府全体で留意すべきと思う」旨、小田委員より、「インターネット上の書込みにより同種の犯罪が誘発されるのではないかという懸念もあるが、そのような書込みにも注意しなければならないと感じた」旨の発言があり、生活安全局長から、「インターネット上の書込みについては、例えば、脅迫にあたるような内容の書込みに対しては、所要の捜査を行うなど、厳正に対処してまいりたい」旨の説明があった。

 北島委員より、「関係閣僚会議において、不審者情報を共有する仕組の強化が取り上げられているようであるが、どのような情報を共有しているのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「子供に対する声かけ事案などの情報が一般的な不審者情報の例であり、この種の情報を学校等と警察が速やかに情報共有できる体制を確立している」旨の説明があった。

    委員長から、「総理から、捜査を徹底し、全容解明を行うこと、また、登下校時の安全確保について、関係省庁、自治体と連携し、早急に対策を行うよう強い指示があった。政府、地域が一丸となって対応していただきたい」旨の発言があった。    

 

(3)天皇皇后両陛下の第70回全国植樹祭御臨場等に伴う警衛警備について

警備局長から、6月1日から2日までの間、第70回全国植樹祭御臨場等のため、天皇皇后両陛下が愛知県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

警備局長から、トランプ・アメリカ合衆国大統領夫妻の来日に伴う警護警備の実施結果について報告があった。