定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年6月6日(木)

午前10時00分 〜 午前11時15分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田各委員

栗生長官、松本次長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

藤本総括審議官

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)「警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について

   生活安全局長から、「警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

   木村委員より、「警備員教育における教育時間や教育頻度、さらに、登録講習機関による講習会の実施基準について、それぞれ見直すこととした趣旨は何か」旨の発言があり、生活安全局長から、「教育時間及び教育頻度の見直しについては、これまでの警備業法の改正等により、警備員への指導教育体制の充実や警備員の質の向上が図られたことで、より短時間の教育で教育目的を達成することができる状況にあることなどを踏まえたものである。講習会の実施基準の見直しについては、視聴覚教材の活用等により、より多くの受講者に対し効果的な講習を実施することが可能となったことを踏まえたものである」旨の説明があった。

   安藤委員より、「人手不足の状況を踏まえて枠を広げることになるが、警備員の質の確保には留意していただきたい」旨、木村委員より、「警備員の質の確保については、警備業務を利用するユーザー側も関心があるのではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、「立入り検査等を通じて、警備員の質の確保に努めてまいりたい」旨の説明があった。

  

(2)五代目工藤會及び旭琉會の指定の確認について

    刑事局長から、五代目工藤會及び旭琉會の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「各種暴力団対策により、いずれの団体の暴力団員も減少しているようであり、評価したい」旨の発言があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

総括審議官から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)静岡県南伊豆町における覚醒剤の大量所持事件の検挙について

刑事局長から、静岡県南伊豆町における覚醒剤の大量所持事件の検挙について報告があった。

北島委員より、「これまでの大量押収事案を大きく上回る、最大規模の押収量が見込まれるとのことであり、関係者の労苦を評価したい。このような押収と被疑者の検挙が重要である」旨の発言があった。                             

 

(3)平成30年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況について

警備局長から、平成30年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況について報告があった。

 

 (4)G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議に係る警護警備について

    警備局長から、6月8日から9日までの間、福岡市においてG20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議が開催される予定であり、これに伴い、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

(1)生活安全局長から、川崎市における連続殺傷事件の概要及び事件の発生を受けた警察の取組について説明があった。

安藤委員より、「子供の安全確保については、「みんなで守る」という意識の下、それぞれができることをやっていかなければならないと思う」旨の発言があった。

木村委員より、「町内会やボランティアをもっと活用してはどうか」旨の発言があり、生活安全局長から、「登下校防犯プランに基づいて地域の連携の場を作っているが、町内会といった、市区町村よりもう少し狭い地域で、連携の場があったほうがよいかもしれない。これにより各地域で住民の意識がより高まると思われる」旨の説明があった。

小田委員より、「都市と地方では実情が異なるので、一律の対策は難しいと思う」旨、委員長より、「親の役割も含め、誰がどのような役割を果たすかの議論が必要である。いろいろな課題があり、難しい面もあるが、議論をしっかりと進める必要がある」旨の発言があった。

 

(2)警備局長から、安倍内閣総理大臣は6月12日から14日までの間、首脳会談等のためイラン・イスラム共和国を訪問予定であり、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。