定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年7月18日(木)

午前10時00分 〜 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 山本委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

藤本総括審議官

筋政策立案総括審議官、後藤首席監察官

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集について

   生活安全局長から、ライフル銃の全長に係る規制を見直すための「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

   川本委員より、「国際的な競技大会での使用実態等に応じて柔軟に対応していくことが必要であるが、例えば、競技のルール等が変更となる場合には、その都度規定の改正を行わなければならないのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「必要性等を考慮して対応していくこととなるが、その都度法律の改正をするのではなく、下位法令を改正することにより機動的に対応できるようになっている」旨の説明があった。

 

(2)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について

   交通局長から、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

   安藤委員より、「車両等の区分が細かく規定されているが、利用者が混乱することがないようにするとともに、取り締まる側も間違いの無いようにしていただきたい」旨、小田委員より、「利用者や現場の警察官が混乱しないように、広報や教養を十分に行っていただきたい」旨、北島委員より、「運転中の携帯電話使用等に対する点数及び反則金引上げの効果を期待する」旨、木村委員より、「技術の進歩により実現するものについても、法令においてすべてを許容するのではなく、不適切なものは対応する必要がないと思う」旨の発言があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和元年上半期における刑法犯認知・検挙状況について【暫定値】

政策立案総括審議官から、令和元年上半期における刑法犯認知・検挙状況について報告があった。

木村委員より、「治安状況は良い方向に進んでいると考えてよいのか」旨の発言があり、政策立案総括審議官から、「指数的には良い傾向であるが、指数だけでは捉えることができない情勢もある」旨の説明があった。

北島委員より、「刑法犯の認知件数は減少傾向にあるとしても、サイバー犯罪やストーカー事案などは、体感治安的には依然として深刻な状況にあると考える」旨、川本委員より、「統計をとる目的は、課題を解決することや組織のリソースを適切に使うことであり、問題解決を意識して統計の活用を考えてほしい」旨の発言があった。

 

 (2)令和元年上半期の懲戒処分者数について

    首席監察官から、令和元年上半期の全国警察職員の懲戒処分者数は、前年と比べ8人減少し113人で、その内訳は、免職11人、停職28人、減給61人及び戒告13人である旨の報告があった。

北島委員より、「若手職員に対する教養をしっかり行っていただきたい」旨、川本委員より、「研修や講義は、様々な方法や、より効果的なものを研究して取り入れていただきたい。また、交通事故・違反が増加していることについては、違反者の傾向や原因等を細かく分析した上で対応策に取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

    木村委員より、「一方通行的な研修ではなく、事例等を通じて自分の問題として捉えることができるような心に響く研修を実施していただきたい」旨の発言があり、首席監察官から、「ケーススタディや小集団による討論などを行っており、今後も力を入れて取り組んでまいりたい」旨の説明があった。    

安藤委員より、「業務を複数体制で行うことや合理的な作業形態にすることなどにより、業務上の非違事案が発生しづらい組織作りを行っていく必要がある。また、セクハラやパワハラについては、被害者となり得べき者に対して、何がハラスメントとなるのか意識させることも必要である」旨の発言があった。

 

3 その他 

警備局長及び刑事局長から、第25回参議院議員通常選挙における北海道警察の警護警備に関する事実確認状況等について報告があった。

  川本委員より、「ネットの画像で見たが、警察の対応は遺憾であり、今後そのようなことが起こらないようにしていただきたい」旨、安藤委員より、「トラブル防止の措置の範囲について、現場に任せるのではなく、予め考えておく必要がある」旨、小田委員より、「警察として適切な説明をする必要がある」旨、木村委員より、「警察はしかるべく説明を行うべきである」旨の発言があり、警備局長から、「現在、北海道警察において事実確認中であるが、いずれにせよ、今後とも第一線において状況に応じた適切な警護警備が行われるよう指導していきたい」旨の説明があった。