定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年9月12日(木)

午前10時00分 〜 午前11時25分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

田審議官(交通局担当)

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和元年秋の全国交通安全運動の実施について

審議官(交通局担当)から、令和元年秋の全国交通安全運動の実施について報告があった。

小田委員より、「車による歩行者の事故死については、車優先の考えに起因する面もあるのではないかと思われるので、国民の意識改革も必要なのではないか」旨、川本委員より、「横断歩道における歩行者保護対策、高齢者による交通違反を原因とする交通事故対策及びチャイルドシート使用の徹底を推進していただきたい」旨、安藤委員より、「児童に対しては学校等において交通に関する教育を行う機会があるが、高齢者に対しても意識を高めたり知識を伝える機会を増やすことが重要である」旨、木村委員より、「物理的に横断歩道の周辺で速度を落とさざるを得ないような仕組みも必要なのではないか」旨、北島委員より、「エビデンスに基づいて交通安全運動の方向性が示されており、交通の分野でも引き続きEBPM(証拠に基づく政策立案)を進めていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)天皇皇后両陛下の第34回国民文化祭御臨場等に伴う警衛警備について

   警備局長から、9月16日から17日までの間、第34回国民文化祭御臨場等のため、天皇皇后両陛下が新潟県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。 

 

(3)ラグビーワールドカップ2019開催に伴う警備措置について

警備局長から、9月20日から11月2日までの間、12都市においてラグビーワールドカップ2019が開催される予定であり、これに伴い、所要の警備措置を行う旨の報告があった。

安藤委員より、「ラグビーワールドカップの警備で得られる経験を来年の東京オリンピック・パラリンピックの警備に活かしていただきたい」旨、木村委員より、「試合結果によっては、参加国から要人が急きょ来日する可能性もあることから、事情の変化に適切に対応していただきたい」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)警備局長及び審議官(交通局担当)から、台風15号に伴う被害について報告があった。

安藤委員より、「復旧に向けた動きが国民に見えていないところがある。省庁間の連携を図り、具体的な対応策をとっていただきたい」旨の発言があった。

 

 (2)審議官(交通局担当)から、交通安全施設等の整備のあり方について報告があった。

 川本委員より、「技術の進歩を踏まえ、基本的な交通ルールをどのようにしていくかを考えながら交通規範を作っていく必要がある」旨、安藤委員より、「台風の被害により信号機が滅灯した際に、運転者が譲り合いながら慎重に運転する姿が報道されていたが、信号機の必要性といった根本的なことについても検討をいただけたらと思う」旨、小田委員より、「車の流れに関するビッグデータを他の機関とも共有することによって、より活用されるようにしていただきたい」旨の発言があった。

木村委員より、「道路の通行量が横ばいであるにも関わらず信号機の数は増えているという状況を踏まえると、安全確保の代替策や住民の安心感を確保しつつ、信号機のあり方について見直しを図る必要があるのではないか」旨の発言があり、審議官(交通局担当)から、「信号を撤去した場合にどうするのかという点については、道路管理者とも連携しながら考えていく必要がある。ゾーン30などでは道路の一部を隆起させるハンプの設置を求める声もある」旨の説明があった。