定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年9月26日(木)

午前10時00分 〜 午前10時50分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

河原審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和元年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)から、令和元年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について報告があった。

木村委員より、「東京オリンピック・パラリンピックに向けて、どのような想定や対策を考えているのか」旨の発言があり、審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)から、「過去の事例を参考にしつつ、重要インフラ事業者等と密接に連携し、事業継続性を第一に考えた対応をしてまいりたい」旨の説明があった。

北島委員より、「仮想通貨事業者への不正アクセスは予断を許さない状況であることから、適切に対応していただきたい」旨の発言があり、審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)から、「日本では関係省庁による行政指導等が行われているが、海外の脆弱な事業者を狙った事案の発生が懸念される」旨の説明があった。

川本委員より、「インターネットバンキングの口座開設手続を悪用した犯罪やファイル共有のための各種アプリケーション等の安全性についてどのように評価しているのか」旨の発言があり、審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)から、「犯罪や攻撃の新たな手口が次々と出てきており、日本サイバー犯罪対策センターや事業者と連携して各種対策や注意喚起に努めてまいりたい」旨の説明があった。

小田委員より、「サイバー対策に必要な人材の採用・養成をしっかりと行っていただきたい。この先、刑事や交通等いろいろな部門でIT化、機械化が進むので、各分野でも必要になるだろう」旨、安藤委員より、「SMSを悪用したフィッシングについて、高齢者や若者に対する犯罪被害を減少させるための取組に力を入れていただきたい。また、消費税増税を受けてキャッシュレス決済を悪用した犯罪が増加するおそれもあることから、その対策もしっかり行っていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)第39回ASEAN警察長官会合(ASEANAPOL)の開催結果について

   官房長から、9月17日から19日までの間、ベトナムにおいて開催された第39回ASEAN警察長官会合(ASEANAPOL)の結果について報告があった。

   北島委員より、「日本のほか、中国、韓国等がダイアログ・パートナーとして参加したが、参加各国と積極的に交流が図られ、この種の国際的な枠組みが活発に活用されることを期待する」旨、川本委員より、「このような機会を活用して、幹部による海外治安機関等との交流を積極的に進めていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催について

官房長から、10月7日、全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭がグランドアーク半蔵門において行われ、今回新たに合祀されるのは、殉職警察職員6柱、警察協力殉難者1柱である旨の報告があった。

北島委員より、「交通事故処理関連の殉職が多いが、殉職事案を未然に防止する努力をしていただきたい」旨の発言があった。

 

(4)電話転送サービスを介した固定電話番号の悪用への対策について

刑事局長から、電話転送サービスを介した固定電話番号の悪用への対策について報告があった。

木村委員より、「省庁間の連携により、効果的な対策をとることができたと思う。今後も関係する機関等と連携し、引き続き各種対策を行っていただきたい」旨、小田委員より、「固定電話の転送サービスを悪用した犯罪が発生していることや、同サービスを悪用した犯罪の仕組みや背景についても広報活動を行っていただきたい」旨、川本委員より、「犯罪者は新たな手口を見つけていくことが予想されることから、次の対策についても準備していただきたい」旨の発言があった。

 

(5)天皇皇后両陛下の第74回国民体育大会御臨場等に伴う警衛警備について

警備局長から、9月28日から29日までの間、第74回国民体育大会御臨場等のため、天皇皇后両陛下が茨城県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。