定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年10月17日(木)

午前10時00分 〜 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

筋政策立案総括審議官

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)令和2年警察白書の構成について

   政策立案総括審議官から、令和2年警察白書の構成について説明があり、原案どおり了承した。

   小田委員より、「科学捜査については、サイバー犯罪対策等を担当する技術系人材の育成が重要であるので、例えば、人材確保の苦労等について取り上げるなどしていただきたい。また、警察白書がマスコミに多く取り上げられるよう、現在の治安情勢や犯罪のトレンドをどう捉えているのかについて、もう少し打ち出していただきたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「特集では、各課題における「高齢者」の定義を整理し、きめ細やかな分析・検討をしていただきたい。また、高齢被留置者の問題については、同様の問題を抱える他の機関の状況なども念頭に置いていただきたい」旨の発言があった。

川本委員より、「国民に警察行政をよく理解してもらうという見地に立ち、より良いものを作り上げていただきたい。また、公表に当たっては、より幅広い分野のメディアへの働きかけも検討していただきたい」旨の発言があった。

木村委員より、「個人だけでなく組織にも焦点を当てた警察活動を紹介するなど警察の組織として魅力もアピールすることにより、警察志望者等にも訴求力のある白書にしていただきたい」旨の発言があった。

北島委員より、「警察職員のみならず、例えば、警察署協議会の委員等、幅広い関係者に手記を執筆してもらうなどの工夫をしたらどうか」旨の発言があった。

 

(2)「猟銃用火薬類等の譲渡、譲受け、輸入及び消費に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令案」について

   生活安全局長から、指定管理鳥獣捕獲等事業を実施する都道府県等が実包等を譲り受けるときに都道府県公安委員会の許可を不要とする実包等の数量を定める「猟銃用火薬類等の譲渡、譲受け、輸入及び消費に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令案」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案について

   刑事局長から、令和元年台風第19号による被害の状況等に鑑み、本人確認方法等に関し特例を設けることを内容とする「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について説明があり、原案どおり決定した。

   安藤委員より、「被災者のため、速やかに取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

 

(4)人事案件について

   交通局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)分裂した山口組の最近の情勢と対策について

   刑事局長から、分裂した山口組の最近の情勢と対策について、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の運用状況を含め報告があった。

   木村委員より、「今回の事務所使用制限命令は、事務所明渡しにつながるようなものか」旨の発言があり、刑事局長から、「抗争が継続するかの状況を見極め、今後の対応を検討することとなる」旨の説明があった。

川本委員より、「地域住民を含め広報もしっかり行っていただきたい」旨、安藤委員より、「本命令についても関係府県が連携を取り適切に対応していただきたい」旨の発言があった。

 

(3) 即位礼正殿の儀等に伴う警備について

警備局長から、10月22日及び23日に、即位礼正殿の儀をはじめとする儀式等が、皇居等において執り行われる予定であり、これらに伴い、所要の警備を実施する旨の報告があった。

川本委員より、「大規模な交通規制が実施されるので、ホームページ等において利用者に分かりやすい情報を示すようにしていただきたい」旨の発言があった。

 

(4) 令和元年台風第19号に伴う警察措置等について

警備局長から、令和元年台風第19号に伴う警察措置等について報告があった。

小田委員より、「被災地における空き巣被害等が発生しているため、この種犯罪の取締りにも注力いただきたい」旨、安藤委員より、「台風15号の際に移動交番車等の活用が有効であったと聞いている。今回も活用していただきたい」旨、川本委員より、「台風による浸水で空気銃等危険物の流失事案が発生したところ、国民の不安をあおらないような情報発信もしていただきたい」旨、北島委員より、「警備局の体制強化や白書で緊急事態への備えを特集するなど、時勢を捉えた対応や説明を行ってきていると思う」旨の発言があり、生活安全局長から、「避難所での相談対応やパトカーでの警戒などのほか、今回も移動交番車を活用している」旨の説明があった。