定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和元年10月24日(木)

午前10時00分 〜 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 北島、木村、安藤、小田、川本各委員

栗生長官、松本次長、中村官房長、白川生活安全局長、露木刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画策定指針の改正について

   生活安全局長から、子どもが健全に育成される社会形成に資することを目的とする、次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画策定指針の改正について説明があり、原案どおり決定した。

   木村委員より、「前回の行動計画から5年経過での改正だが、社会情勢は短期間で激しく変化するということを踏まえた効果的な運用が重要である」旨、安藤委員より、「今回の改正により、より強く働きかける表現になっているほか、関係機関との連携について機関名を具体的に列挙するなど、各機関にとっての行動の指針としてよりふさわしい表現ぶりとなっている点を評価したい」旨の発言があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

   官房長から、北海道警察の巡査長による窃盗等事案に関し、同警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨、及び埼玉県警察の巡査長による住居侵入・強制わいせつ事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(3)「犯罪被害者週間」中央イベント等の開催について

官房長から、「犯罪被害者週間」中央イベント等の開催について報告があった。

小田委員より、「パネルディスカッションでは、犯罪被害者支援に関する様々な専門的知見を有する方々が登壇されるが、このような専門家がいることは広く知れ渡るべきだと思うので、メディアを通じてしっかり広報していただきたい」旨、川本委員より、「多くの国民にとって、自分が犯罪被害に遭うという感覚は持ちにくいと思うので、開催の通知だけでなく、イベントの内容も広く伝えていただきたい」旨、安藤委員より、「犯罪被害者等に関する標語に多数の応募があったとのことであり、教育の機会を含めた地道な活動が被害者支援の下支えの一つとなっていると感じた」旨、北島委員より、「犯罪被害者支援関係の行事は、先般の被害者支援フォーラムとこの犯罪被害者週間イベントが二本柱となっており、本イベントも成功を期待したい」旨の発言があった。

 

(4)第88回国際刑事警察機構(ICPO)総会の開催結果について

刑事局長から、第88回国際刑事警察機構(ICPO)総会の開催結果について報告があった。

    川本委員より、「日本の存在感を世界に示し、また、警察庁の人材の多様性を確保していくためにも、ICPOの幹部で活躍するような国際的な人材の育成に力を入れていただきたい」旨の発言があった。

 

(5)安倍内閣総理大臣のタイ王国訪問に伴う警護警備について

警備局長から、安倍内閣総理大臣は、11月3日から11月5日までの間、ASEAN関連首脳会議出席等のためタイ王国を訪問予定であり、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

 

3 その他

刑事局長から、業務上過失致死傷等事件捜査の現状と課題について報告があった。

   小田委員より、「国民の意識は刑事罰よりも再発防止に傾きつつある」旨、川本委員より、「過失事故に巻き込まれた被害者に民事賠償の道筋を見えるようにする必要がある」旨、安藤委員より、「医療過誤訴訟を支援している医療問題弁護団からも情報を得て、警察の知見を深めてほしい」旨の発言があった。