定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年2月6日(木)

午前10時00分 〜 午前11時05分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、木村、安藤、小田、北島、櫻井各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

木政策立案総括審議官

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)三代目俠道会、太州会及び浪川会の指定の確認について

   刑事局長から、三代目俠道会、太州会及び浪川会の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。

   櫻井委員より、「審査専門委員の任命に当たっては、委員の多様性確保への配慮が重要だと思う」旨の発言があった。

   

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)令和元年の犯罪情勢(暫定値)について

政策立案総括審議官から、令和元年の犯罪情勢(暫定値)について報告があった。

木村委員より、「児童虐待、DV、ストーカー事案等は様々な社会情勢等が背景にあり、警察だけで対応できるものではないので、引き続き関係機関と連携し、これら事案の減少に努力していただきたい」旨、北島委員より、「犯罪情勢等を踏まえた取組については、ここ数年大きく変わってはいないが、効果の上がるよう対策を講じていくことが重要である。特殊詐欺、サイバー犯罪、ストーカー事案等について、他国の状況と比較をするなどの分析について関心がある」旨、小田委員より「防犯設備の進歩等により侵入犯罪が減少しているが、その反面、金銭目的の犯罪が特殊詐欺やサイバー犯罪等に移行しているのではないかとも思われるので、そのような視点での分析も必要ではないか」旨、安藤委員より「統計の数字では捉えきれない体感治安に関して、犯罪情勢の分析に国民へのアンケート調査を取り入れたのは有意義であるので、今後の治安上の課題への調査研究においても、このような手法を更に活かしていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)令和元年における通信傍受に関する国会への報告について

刑事局長から、令和元年における通信傍受に関する国会への報告について報告があった。

小田委員より、「通信傍受の実施件数等だけでなく、捜査における具体的な必要性や成果を示すなどして、制度に対する国民の理解や信頼を高める方法を検討してみてはどうか」旨、北島委員より、「ここ数年、対象犯罪の拡大や特定電子計算機方式の導入がなされてきており、今後の更なる活用を期待する」旨、安藤委員より、「昨年、特定電子計算機方式が導入されたが、今後の課題をよく整理し、適切な運用をしていただきたい」旨、櫻井委員より、「犯罪に効果的に対処するため、通信傍受を適切に活用していただきたい」旨の発言があった。

 

(4)新型コロナウイルス感染症への対応について

警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

北島委員より、「感染症問題への政府としての対策においても、警察としてなすべき役割を意識して活動してほしい」旨、木村委員より、「以前SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行が発生し、政府全体が様々な対策を講じたが、それから年月が経過し、国民の記憶が薄れてきている面もある。感染症の流行の問題を国民に理解してもらうよう広報啓発に取り組むことも大事ではないか」旨、櫻井委員より、「東日本大震災の津波への対応について、裁判で行政の責任が認められたケースがあるが、今回の対応においても、前例に捉われず、合理的な行動を取ることが求められていると思う」旨の発言があった。

武田委員長より、「新型コロナウイルスへの対応については、様々な民間企業にも御尽力いただき、政府一体となって全力で取り組んでいるところである。今後ともしっかり対応してまいりたい」旨の発言があった。