定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年3月5日(木)

午前10時00分 〜 午前1130

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 武田委員長、木村、安藤、小田、北島、櫻井各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、北村交通局長、大石警備局長、彦坂情報通信局長

河原審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

 (2)国家公務員法等の一部を改正する法律案について

 官房長から、国家公務員の定年を段階的に65歳に引き上げる等の措置を講じるための国家公務員法等の一部を改正する法律案について説明があり、原案どおり決定した。

 安藤委員より、「現行の再任用制度の経験等も踏まえ、職員の能力を的確に反映する仕組みを築き、活用する運用を行っていただきたい」旨、木村委員より、「警察職員ならではの経験や能力を発揮して活躍できる場面は広がっているのではないかと思う」旨の発言があった。

 

 (3)「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令案」等について

    交通局長から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の大会関係車両を対象とする専用・優先通行帯であることを表示する道路標識等を新設するための「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)令和元年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

審議官(サイバーセキュリティ・情報化担当)から、令和元年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について報告があった。

櫻井委員より、「従来の延長では対応することが難しいサイバー関係の事象についても、組織体制や人材育成の面も含めて適切に対応していただきたい」旨、北島委員より、「刑法犯認知件数や交通事故死亡者数が減少している中で、サイバー犯罪の情勢はますます深刻になっていることを憂慮している」旨、安藤委員より、「部外のサイバーセキュリティに関する大会に職員を積極的に参加させるなど、職員のレベルアップを図っていただきたい」旨、木村委員より、「民間企業におけるサイバーセキュリティ対策については、経営陣が危機意識を持つことが重要であると思うので、関係団体等に働きかけるなどして啓発等を行っていただきたい」旨、小田委員より、「サイバー犯罪には、不正アクセスのようなコンピュータやネットワークに対する犯罪と児童ポルノ事犯のようなインターネットが手段として使われた犯罪とがあるので、サイバー犯罪の検挙件数についてみる時には、性質が異なる点について考慮した方が良いと思う」旨の発言があった。

 

(3)令和元年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について

 生活安全局長から、令和元年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等への対応状況について報告があった。

 安藤委員より、「相談者の真意の汲み取りや事案の危険性の相談者への説明などについて、相談担当者の能力の向上も含めて更なる充実を図っていただきたい。また、相談等窓口については、警察以外の様々な機関の役割や必要性について理解し、それを社会全体にも発信していっていただきたい」旨、櫻井委員より、「ストーカー事案については、警告や禁止命令を発出した後に実際に行為が止んだかという点が重要である。また、インターネットに関係する問題が深刻であり、対応の検討が必要だと思う」旨の発言があった。

 

 (4)令和元年における犯罪収益移転防止法の施行状況等について

    刑事局長から、令和元年における犯罪収益移転防止法の施行状況等について報告があった。

北島委員より、「概要版を作成したことにより、より利用者にわかりやすくなった点は評価したい」旨の発言があった。

 

(5)新型コロナウイルス感染症への対応について

警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。