定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年10月1日(木)

午前10時00分 〜 午前1050

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小此木委員長、木村、安藤、小田、櫻井、横畠各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、木交通局長

河原審議官(サイバーセキュリティ・情報化)、堀審議官(犯罪被害者等施策担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令案」について

生活安全局長から、「銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令案」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

 

2 報告事項

(1)令和2年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について

    サイバーセキュリティ・情報化審議官から、令和2年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について報告があった。

    安藤委員より、「感染症対策でテレワークが増加したことにより、システムの脆弱性に起因した様々な問題が起きていると聞くが、警察として具体的にどのような注意喚起をしているのか、また、今後の取組としてどのようなことが考えられるのか伺いたい」旨の発言があり、サイバーセキュリティ・情報化審議官から、「警察庁ウェブサイトを通じて、基本的なセキュリティ対策について、具体的な犯行手口等を示して注意喚起している。今後は、産・官・学の連携の枠組みを活用した取組についても行ってまいりたい」旨の説明があった。木村委員より、「リモートワークが急速に発展する中、セキュリティ対策について気軽に相談できる場所があると良いと思う。また、サイバーセキュリティ対策に関して、関係省庁に対する働き掛けも積極的に行っていただきたい」旨、横畠委員より、「サイバー犯罪にはネット詐欺といったものも含まれているが、特に、いわゆる本来の意味でのサイバー犯罪に注力し、対応していただきたい。また、サイバー空間のセキュリティ維持のため、新たな捜査手法等についても研究していただきたい」旨、櫻井委員より、「サイバー犯罪は日進月歩で新たな手法が出てきており、どのような仕組みで違法行為を覚知し、またそれにどのように対処するか、新たな方向性を考えていただきたい」旨、小田委員より、「引き続きコンピューター・電磁的記録対象犯罪の分野にも注力していただきたい」旨の発言があった。

 

 (2)「全国犯罪被害者支援フォーラム2020」の開催について

    犯罪被害者等施策担当審議官から、「全国犯罪被害者支援フォーラム2020」の開催について報告があった。

    小田委員より、「新型コロナウイルスの情勢下において、犯罪被害者が孤立しないよう、関係機関と協力し、支援を手厚くしていただきたい」旨、安藤委員より、「被害少年に対する支援というテーマは非常に良いと思う。今回はYouTubeで配信するとのことだが、講演される方のプライバシーに配慮するなど、くれぐれも後に不利益等が生じないようにしていただきたい」旨、横畠委員より、「講演は難しいかもしれないが、他方でパネルディスカッションや表彰など支障のないものは後日YouTube上で公開し、広く国民に周知する機会にしてはいかがか」旨、櫻井委員より、「このような工夫は、今後の一つの基本形として考えていくといいのではないか」旨の発言があった。

 

 (3)第50回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

    交通局長から、第50回全国白バイ安全運転競技大会の開催について報告があった。

    小田委員より、「今後、白バイ大会において、どの技量を重点にしていくべきか、道路交通の安全のみならず、災害現場での活用ということも含めて考えていっていただきたい」旨、木村委員より、「交通安全の確保には様々な方策があり、取締りの機械化を図るなど、これまでと違うやり方もあると思う。白バイに限らず、警察業務においてどのように技術を活用していくべきか、検討していただきたい」旨、安藤委員より、「本大会開催に当たり、その目的ややり方について相当議論がなされたと思うが、この場で出た意見も踏まえて更に検討していただきたい」旨、櫻井委員より、「白バイについて、広報媒体としてのより多様な活用の仕方を検討していただきたい」旨、横畠委員より、「現時点の白バイの必要性については認識しているが、人的コストやリスクを考え、機動的な交通取締りにドローンを活用することも検討していただきたい」旨の発言があった。

    また、小田委員より、「白バイの業務は若い警察官を危険にさらすこともある。パトカーに置き換える、取締り機材と併用するなど、より適正に取り締まるためにも、白バイの在り方についてよく検討していただきたい」旨の発言があり、次長から、「交通違反の取締りは、現在の危険な運転を抑止することと、客観的証拠に基づき、過去に遡って悪質な運転手を取り締まる両面の目的があり、それらを併存させなければならない。白バイの機能は一定程度は残しておく必要があると考えるが、色々なご指摘も踏まえ、更に検討を進めてまいりたい」旨の説明があった。