定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和2年11月26日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小此木委員長、木村、安藤、小田、櫻井、横畠各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、田中刑事局長、木交通局長、彦坂情報通信局長

林審議官(警備局担当)

原審議官(国際担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

    官房長から、国会の状況について報告があった。

 

 (2)新型コロナウイルス感染症流行下における尼国警察協力について

    国際担当審議官から、新型コロナウイルス感染症流行下における尼国警察協力について報告があった。

    木村委員より、「単なる経済的な支援ではなく、治安当局への技術支援を行うことは外交上も重要であり、もっと積極的に推進しても良いのではないか」旨、小田委員より、「インドネシアは日本よりも人口当たりの警察官数が少なく、今後少子高齢化で警察官の減少が予想される日本として参考となるものがあるのではないか」旨、櫻井委員より、「外国への支援を推進するに際し、不断の警察改革も意識しながら、何を日本警察の強みとしていくのかについて考えていただきたい」旨の発言があった。

    安藤委員より、「新型コロナウイルス感染症の流行という大変な状況の中、工夫をして取り組んでいるようだが、難しい課題としてどんなものがあるか」旨の発言があり、国際担当審議官から、「対面で指導しなければならないことがまだ残っており、例えば、業務管理等はまだ課題も多く、今後、可能であれば、現地できめ細かな支援を続けてまいりたい」旨の説明があった。

 

 (3)監察の取扱い事案について

    官房長から、福岡県警察の警察行政職員による売春防止法違反等事案に関し、同県警察は、同職員を免職処分とする予定である旨の報告があった。

    

3 その他

    刑事局長及び生活安全局長から、インターネット上の爆破予告事案の現状と対策について報告があった。

    横畠委員より、「接続経路が秘匿された爆破予告を受け手の側でブロックしてしまうというのは、そもそも「対策」と言えるのか」旨、安藤委員より、「この種事案については、きちんと検挙し、いたずらでは済まされないということを社会に周知することが必要ではないか。また、爆破予告があった場合に、企業等が、単なるいたずらとして放置することなく、警察に相談するという意識を醸成することも重要である」旨、小田委員より、「ゲーム感覚で行われるような爆破予告事案が今後増加するようであれば、罰則の強化等を検討することも必要になるのではないか」旨、櫻井委員より、「人間は自分の匿名性が守られていると思うと大胆な行動に出る可能性がある。匿名状態の解消はかなりの問題解決に繋がると思うが、一方で、それでは防ぎきれないものもあるので、行為者の特定に係る技術的な対応も重要である」旨の発言があった。

    小此木委員長より、「インターネットに関する問題について、今後デジタル庁が設置される予定であるが、警察庁としてどのような連携をする余地があるのかについても検討していただきたい」旨の発言があった。