定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年4月15日(木)

午前10時00分 〜 午前11時05分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、藤本刑事局長、木交通局長、大石警備局長、砂田情報通信局長

檜垣審議官(生活安全局担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」に対する意見の募集について

刑事局長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する告示案」に対する意見の募集について

交通局長から、「内閣総理大臣が指定する特殊な構造を有する自動車を定める件の一部を改正する告示案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

宮崎委員より、「一般論で規定していくことが必要であると思うが、「搭乗型移動支援ロボット」と表現するのであれば、そこに含まれるものの範囲も段々広まっていくと考えてよいか」旨の発言があり、交通局長から、「国家戦略特区において、同様の大きさの搭乗型移動支援ロボットや同種の許可を受けての作業についてはその対象となっていく」旨の説明があった。

安藤委員より、「意見募集の際、文章からはイメージの湧きにくいものについて、イラストの類いを付けて説明するのか」旨、櫻井委員より、「パブコメの実施に際しては、イメージだけが先行することのないよう、適切にお願いしたい」旨の発言があり、交通局長から、「パブコメの際に参考資料を同時に公表する予定であるが、内容はよく精査したい」旨の説明があった。

 

(4)令和3年度国家公安委員会・警察庁交通安全業務計画(案)等について

交通局長から、令和3年度国家公安委員会・警察庁交通安全業務計画(案)等について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「私が以前から関心のある自転車の交通安全に関わる事項にも重点が置かれており、期待している。また、大人や高齢者の交通安全教育をどのようにするかも大きな課題であり、実際の取組について工夫を重ねていただきたい。横断歩行者優先についても、ドライバーへの意識付けを重点的に指導していただくようお願いしたい」旨、小田委員より、「自転車で歩道を走る大人が多いが、歩行者に対する配慮も全く感じられない。業務計画には「交通安全教育の充実を図る」としか記載されていないが、現場での交通指導はしっかりとやっていただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「大人、ドライバーにルールを守らせることについては、様々な工夫をしながら、教育に努めるとともに、取締りをきちんとすることも重要と認識しており、業務計画にも盛り込んでいる。計画を策定する業務の進め方については、関係機関とも議論していきたい」旨、長官から、「かねてから、横断歩道に車が突っ込んで事故になることが非常に多く、歩行者妨害、特に横断歩道を人が渡りかけているのに突っ込んでいく車両の取締りを重点の一つとしている。また、歩道上を自転車で疾走して大きな事故になり、裁判で多額の賠償金を負う例もあり、積極的に広報してまいりたい。歩道上の歩行者、自転車、新たな交通手段等の混在をどう整理していくかは今後の大きな課題の一つと認識している」旨の説明があった。

 

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

    官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」における検討状況について

    交通局長から、「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」における検討状況について報告があった。

    横畠委員より、「この有識者検討会では、小型モビリティのみならず、自転車や原付を含め、トータルで交通ルールの在り方を議論するという理解でよろしいか」旨の発言があり、交通局長から、「そのように進めてまいりたい」旨の説明があった。

    小田委員より、「交通に関しては、都会と過疎地でルールが違ってもよいと思うので、全国一律ではなく、地域ごとのルールを作ることも検討していただきたい」旨、宮崎委員より、「新しい技術への対応にあたっては、時代を拓き、文化を創っているという気概を持って政策を実施していただきたい。また、セキュリティ面も含めた安全性を大前提に、バランスをとりながら進めていただきたい」旨、櫻井委員より、「安全性の議論は相対的、個別的になされることが重要である。全国一律の規制、既存の交通手段の規制の在り方等については、道交法の規範としての性格をどのように考えるか、といった課題がある」旨の発言があり、交通局長から、「御指摘いただいた件については、それぞれ安全性等とバランスをとりつつ検討してまいりたい。交通ルールの地域性については、地域の特性に応じて対応可能な部分もあり、引き続き検討してまいりたい。遵守されていない交通ルールについては、必要のないものについては見直していかなくてはならないが、むしろ徹底していくべきものについては新たな制度の構築も視野に検討してまいりたい」旨、長官から、「安全かつ円滑な道路交通全体の枠組みをどうするかについては、引き続き国家公安委員会で御議論いただいた上で具体的なルールを定めてまいりたい」旨の説明があった。

 

 

(3)「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」の施行状況に関する国会への報告について

    警備局長から、「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」の施行状況に関する国会への報告について報告があった。

    安藤委員より、「オウムの実態を知らない年齢層が増えているが、コロナウイルスで不安になっている若者も多い中、きちんと教えるように工夫していただきたい」旨の発言があった。

 

(4)菅内閣総理大臣のアメリカ合衆国訪問に伴う警護警備について

    警備局長から、菅内閣総理大臣は、4月15日から4月18日までの間、首脳会談等のためアメリカ合衆国を訪問予定であり、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

 

(5)新型コロナウイルス感染症への対応について

    警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。