定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年6月3日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小此木委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、藤本刑事局長、木交通局長、大石警備局長、砂田情報通信局長

堀審議官(犯罪被害者等施策担当)

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)令和2年度犯罪被害者等施策(犯罪被害者白書)(案)について

審議官(犯罪被害者等施策担当)から、令和2年度犯罪被害者等施策(犯罪被害者白書)(案)について説明があり、原案どおり決定した。

宮崎委員より、「当事者や関係者の切実な声を掲載するなど、心のこもった編集になっているので、より多くの人々に読んでいただけるよう、発信についても工夫してほしい」旨、小田委員より、「広報については、世の中の人に今の状況をどのように知ってもらいたいかということまで考えた上で工夫していただきたい」旨、安藤委員より、「各課題については、進捗状況をフォローアップし、課題等を整理していただきたい。また、今は地方自治体の地道な取組がとても大事なので、その思いを共有するための研修等の取組も充実させていただきたい」旨、横畠委員より、「相談先等についても整理して掲載されているので、広報の際にその利用等を呼び掛けるなど配慮していただきたい」旨、櫻井委員より、「白書作成の一連の作業が、行政側と被害者側の双方が一緒に作り上げるような形になれば、より意味のあるものになるのではないか」旨の発言があり、審議官(犯罪被害者等施策担当)から、「中身については、御指摘を踏まえ、更に良いものにしていきたい。広報の仕方も工夫し、きちんとニュースとして取り上げていただけるようにしてまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

    官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

    官房長から、北海道警察の巡査長による酒気帯び運転等事案に関し、同警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(3)令和2年度中における犯罪被害給付制度の運用状況について

    審議官(犯罪被害者等施策担当)から、令和2年度中における犯罪被害給付制度の運用状況について報告があった。

    小田委員より、「犯罪被害給付金の不支給・減額の判断において、加害者と被害者の密接な関係に対して、特段の事情をどう加味するか、その辺の配慮を引き続きお願いしたい」旨、安藤委員より、「裁定までに要した期間について、適切な期間内での処理に向けての努力を続けていただくとともに、長期間になったものについて、その理由等を定期的に点検していただきたい」旨の発言があった。

宮崎委員より、「不支給裁定の被害者が全裁定の1割を超えているが、そのうち、労災補償や損害賠償等、他の名目で補償を受けている者と、適格性を欠いている者とは不支給の性格が異なるので、区別して記載すべきではないか」旨、櫻井委員より、「犯罪被害者給付金の申請を労災申請や損害賠償請求と同時に行っている場合は、申請の段階で、給付金の算定を上回る労災補償等を受領した場合には、給付金をもらえないことを申請者が得心するように説明してほしい。また、申請に対する処分理由の提示のあり方について、引き続き検討願いたい」旨の発言があり、審議官(犯罪被害者等施策担当)から、「不支給裁定の理由については、確かに質的に異なるので、発表に際しては配慮してまいりたい。また、処分理由の提示の在り方については引き続き警察庁全体で考えてまいりたい」旨の説明があった。

 

(4)「青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策に関する基本的な計画(第5次)」の策定について

    生活安全局長から、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策に関する基本的な計画(第5次)」の策定について報告があった。

    櫻井委員より、「スマホやパソコンの刺激が青少年の人体にどのように影響するのか、という一番大事な話がこの計画には記載されていない。また、本計画の推進体制については、もう少し中身を具体的に記載してほしかった」旨、宮崎委員より、「リテラシーに関する教育・啓発活動の推進が大事である」旨の発言があった。

 

(5)令和2年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況等について

   警備局長から、令和2年中の特定秘密の指定及びその解除並びに保護措置並びに適性評価の実施の状況等について報告があった。

 

(6)新型コロナウイルス感染症への対応について

    警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

    小田委員より、「警察官の感染者数やワクチン接種状況等もあわせてご報告いただきたい」旨の発言があり、長官から、「警察官のワクチン接種については、各知事部局と鋭意相談を進めているところであり、目処がつき次第ご報告したい」旨の説明があった。

 

3 その他

   警備局長から、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が実施した情報共有訓練に係る情報が委託先企業から流出したと発表があった旨の報告があった。

   宮崎委員より、「サイバー攻撃事案では、攻撃を受けた側が情報漏洩を防ぐための十分な対策をおこなっていなかったとすれば、それが問題であり、引き続き緊張感を持って対応していただきたい」旨の発言があり、警備局長から、「御指摘のとおりである。被害を受けない、被害を拡大させない、被害に遭ったら通報していただくことを、関係者によく周知したい」旨の説明があった。