定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年7月1日(木)

午前10時00分 〜 午前11時00

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 棚橋委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、藤本刑事局長、木交通局長、大石警備局長、砂田情報通信局長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について

生活安全局長から、「ストーカー行為等の規制等に関する法律施行令の一部を改正する政令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

櫻井委員より、「施行令で規定しようとしているような技術的事項については、もう少し柔軟な規定とする余地があり得るのではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、「国会での法案審議の状況を踏まえ、限定的な規定とすることとしたものである」旨の説明があった。

安藤委員より、「将来的に、技術の進歩等によってこの施行令では賄えないものが出てきた場合は、速やかに対応するようにしていただきたい」旨、宮崎委員より、「ストーカー事犯に対しては、どこまで民事に踏み込むか等、対応した職員の判断がその後の展開を左右する傾向が大きいと思われるので、法令をいかに使いこなすか、現場に浸透してほしい」旨の発言があった。

 

(2)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について

刑事局長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 その他

(1)官房長及び生活安全局長から、警察署及び交番・駐在所の高度なセキュリティを確保するための取組について報告があった。

    宮崎委員より、「説明では設備等のハード面が主であったが、勤務員が少ない交番を減らす運用など、ソフト面の工夫も必要ではないか。また、地域社会が変容する中での駐在所の在り方も検討していただきたい」旨、横畠委員より、「職員不在の交番が時々見られるが、交番にモニター等を設置するなど、警察署から交番の状況を確認しながら、来所者と署員がリアルタイムで顔を見て話ができるような資機材等の整備を進めていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「交番については、原則複数の警察官の配置に努めているところ、状況によっては、複数の交番をブロック運用することにより、複数勤務の体制を確保したりするほか、各地域の実情に応じて、交番・駐在所の統廃合といった取組をしている都道府県警察もある。また、勤務員不在時の対応について、オンラインによる対応等についても、今後検討してまいりたい」旨の説明があった。

小田委員より、「住宅併設の駐在所についての対応は重要だと思う。交番等施設の整備のため、予算の確保に尽力していただくとともに、整備されるまでの訓練の充実にもしっかり取り組んでいただきたい」旨、安藤委員より、「この1年間の取組で全国的にセキュリティ対策が進んでいると感じた。予算や人員の制約はあるだろうが、引き続き整備や改善を図っていただきたい。また、警察署は様々な人が来訪するが、交番と同等以上にセキュリティへの意識を高めていただきたい」旨、櫻井委員より、「警察施設については、国費によるものもあるが都道府県の費用で賄うものが多く、警察庁は予算獲得も含めて戦略的に進めていくべきではないか」旨の発言があり、官房長から、「施設整備の予算については、各省共通の積算基準があり、その在り方に関わる事柄ではあるが、いずれにしても限られた予算の中で優先順位をどう付けるかという問題になる。他にどのようなことができるか考えてまいりたい」旨、長官から、「「交番や警察署のセキュリティ対策を進めすぎることは、従来の市民応接の方針に反する」という現場の意見も踏まえつつ、可能なことから順次取り組んでまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)交通局長から、千葉県八街市における小学生被害の死傷者多数事故について報告があった。