定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年7月15日(木)

午前10時00分 〜 午前11時50分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 棚橋委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

松本長官、中村次長、露木官房長、小田部生活安全局長、藤本刑事局長、大石警備局長、砂田情報通信局長

新田審議官(交通局担当)

太刀川首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律施行令の一部を改正する政令案について

官房長から、刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律施行令の一部を改正する政令案について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)令和4年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について

官房長から、令和4年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について説明があり、原案どおり了承した。

横畠委員より、「サイバー関係を重点項目の1番目にしたのは時宜を得ており適切である。その成否は人的基盤の構築にかかっており、専門的技術に通じ、かつ全体的なマネジメントができる人材を育成することが重要であり、そのための取組をお願いしたい」旨、小田委員より、「サイバー関係を最重点項目として取り組むに当たっては、姿勢を示す意味でも、より多くの予算を獲得していただきたい。なお、予算要求が場当たり的にならないよう、資機材の整備について、何か年かの計画を策定した上で戦略的に行っていただきたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「今後の社会の変化やそれに伴って警察に求められる役割等に関するビジョンを描きながら取り組むことが重要である。警察共通基盤システムの中長期的展望や、客観的証拠重視の捜査のための基盤整備に関する予算の使い方等についてもよく議論・検討していただきたい」旨、宮崎委員より、「予算要求に当たっては、それを世論が支持するかどうかという観点も必要なので、どこに訴求するかを考えながら工夫していただきたい」旨、櫻井委員より、「先日の千葉県八街市の飲酒運転による交通事故があり、飲酒運転対策に耳目が集まっているが、全体のバランスを見ながら各部門へ予算配分することが重要である」旨の発言があった。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

    首席監察官から、警視庁の巡査長による窃盗等事案に関し、同庁は、同巡査長を免職処分等とする予定である旨の報告があった。

    安藤委員より、「日頃の身上調査等で実情がきちんと把握できれば防げる事案もあるので、身上把握のための工夫を続けていただきたい」旨の発言があり、長官から、「経済状況も含め職員の身上把握に努め、職員が道を踏み外さないよう組織的にサポートしてまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)令和3年上半期の懲戒処分者数について

    首席監察官から、令和3年上半期の全国警察職員の懲戒処分者数は、前年と比べ33人減少し81人で、その内訳は、免職8人、停職24人、減給32人及び戒告17人である旨の報告があった。

    宮崎委員より、「昨今、業務の合理化が進められているが、コミュニケーションをとることができる機会や自覚を促すための機会等は確保した方が良い。また、職員が相談しやすいような体制の構築も重要である」旨、小田委員より、「警察内でも、会話の中で不適切な発言等に気をつけるようになり、セクハラ事案が減少しているのは良いことである」旨、安藤委員より、「全体数が減少している中、業務上の行為による処分者数が横ばいであるので、これら事案の防止に引き続き尽力していただきたい。また、各都道府県における対策を共有し、取組を精緻なものとしていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)新型コロナウイルス感染症への対応について

    警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

 

3 その他

(1)長官から、「オリンピック開催が間近に迫り、一言総括的なことを申し上げたい。新型コロナウイルスの影響による様々な変更が必要となったことに加え、開催が決定した7年前からサイバー情勢も世界的に変化するなどしているが、オリンピック・パラリンピックが終了し、選手村が閉村するまで、警察組織の全力を挙げて取り組んでまいりたい」旨の説明があった。