定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年9月30日(木)

午前10時00分 〜 午前11時20

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 棚橋委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

中村長官、露木次長、小島官房長、緒方生活安全局長、藤本刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、砂田情報通信局長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)新型コロナウイルス抗原検査キットの広告、販売に係る医薬品医療機器等法違反事件の検挙について

    生活安全局長から、新型コロナウイルス抗原検査キットの広告、販売に係る医薬品医療機器等法違反事件の検挙について報告があった。

    安藤委員より、「本事件の発端を発見できたのは、日々の地道なサイバーパトロールによる成果であり、今後もその重要な役割に期待したい」旨、櫻井委員より、「このような事件が起きる背景には、オンラインで正規の検査キットを購入したいというニーズがあり、背景にある社会情勢も踏まえることが必要である」旨、宮崎委員より、「広告を審査する公益団体もあるので、膨大なネット情報の収集に当たっては自力のみでなく、そのような団体と連携するなどし、ネット上でのこの種事案や、一時期問題となったマスク等の転売といった問題等に対応できる体制が作れると良いのではないか」旨の発言があった。

    生活安全局長から、「昨年の緊急事態宣言以降、警察としても新型コロナウイルスに関連する各種事件の取締りや、サイバーパトロールを強化している。引き続き、この種事案に限らず、サイバー空間における犯罪等について取締りを行ってまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)第51回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

    交通局長から、第51回全国白バイ安全運転競技大会の開催について報告があった。

    櫻井委員より、「白バイは広報媒体として効果的なツールになっているので、その点を意識した上で、ポスター等の作成について、一層の練度の向上に期待する」旨、宮崎委員より、「大会日程について他の重要な警察の行事と重ならないよう、横並びでの日程の調整にも配意していただけるといいのではないか」旨、安藤委員より、「女性の白バイ隊員が増え、技量も上がっているのは非常に頼もしい。近い将来、公開競技から競技種目への発展も検討されてはいかがか。また、日常的な業務で更に活躍できるよう今後も人材育成にしっかり取り組んでいただきたい」旨の発言があった。

小田委員より、「白バイや二輪車を災害時に活用するようにしていくのは良い方向性であり、災害現場で活躍する排気量のオートバイに係る種目を大会に取り入れたのは有意義である。白バイは速度違反などの交通違反取締りを主に行うという従来の運用から、警備や刑事など他の分野での活用にシフトするよう、是非検討していただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「白バイ大会に災害対応を意識した種目を導入しており、大会出場経験者を広域緊急援助隊の交通部隊に組み込むなど技量を発揮できる運用に努めている。また、白バイ全体の運用について、先日発生した殉職事案の検証等も踏まえ、検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)新型コロナウイルス感染症への対応について

    警備局長から、新型コロナウイルス感染症への対応について報告があった。

 

(4)警察情報セキュリティポリシーの改正について

    情報通信局長から、警察情報セキュリティポリシーの改正について報告があった。

    横畠委員より、「クラウドは利便性が高く、コスト面のメリットもあるが、警察業務の特性を踏まえて、民間のクラウドに出せる情報の範囲や出し方については、しっかり検討していただきたい」旨、櫻井委員より、「システム調達時等のサプライチェーン・リスクについては、NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)に任せきりにせず、警察庁も自分できちんと判断して対応するべきだと思う」旨の発言があった。

安藤委員より、「今回の改正について都道府県警察にも説明をすると思うが、改正内容だけでなく、同時に警察で扱う情報の重要性や、セキュリティポリシーがなぜ厳密に規定されているかについても理解が進むよう丁寧に説明していただきたい」旨、宮崎委員より、「例えば、個人情報については、警察にとってそれほど重要度が高くないかもしれないと思われるものであっても、本人にとっては非常に重要なものである場合がある。職員一人一人がそのような自覚をもって情報を取り扱うことで、セキュリティポリシーの実効性を高めていただきたい」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)警備局長から、北朝鮮による弾道ミサイル発射について報告があった。