定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年10月21日(木)

午前10時00分 〜 午前10時50分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、安藤、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

中村長官、露木次長、小島官房長、緒方生活安全局長、藤本刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、砂田情報通信局長

内藤政策立案総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

交通局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)令和4年警察白書の構成について

政策立案総括審議官から、令和4年警察白書の構成について説明があり、原案どおり了承した。

宮崎委員より、「特集は時宜にかなったAIやサイバーがテーマなので、世界の中での日本の位置付けや国際情勢にも触れながら、国民に現状を理解してもらえるように書いていただきたい」旨、小田委員より、「技術革新をテーマに特集を組むことは時宜を得ており、技術をどう活用するのかという面とサイバー局の将来像も含めた組織論の面の両面をしっかり展開し、最終的に予算獲得に結びつけられるようにしていただきたい」旨、横畠委員より、「先端技術をどう活用するかという特集では、国民の理解を得るという観点も踏まえて紹介していただきたい」旨、安藤委員より、「トピックスは、どの項目も、警察が民間も含めた関係機関と連携して取り組まなければならない分野であり、お互いの役割を意識しながら、さらに一歩前に進めるような視点での記述を期待したい」旨、櫻井委員より、「先端的な技術を念頭に置き、警察自体も変わっていくという話になるので、従来使ってきた言葉に置き換わるような新しい言葉や概念を発明して記載することに注力していただきたい」旨の発言があり、政策立案総括審議官から、「いただいた御意見を踏まえつつ、検討を進め、執筆を行ってまいりたい」旨、長官から、「サイバー局の創設や官房に技術部門の機能を集約する組織改正のタイミングでの白書であることから、この特集テーマを選ばせていただいた。新組織を創るに当たり、体制や装備資機材の整備充実も必要であり、その理解を深めてもらうために、警察白書も十分に活用してまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

長崎県警察の巡査による大麻取締法違反事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)会計検査院の令和2年度決算検査報告(見込)について

    官房長から、会計検査院の令和2年度決算検査報告(見込)について報告があった。

    宮崎委員より、「非常用発電設備の浸水対策については、6月に策定された防災計画にも盛り込まれているが、都道府県警察は、今回会計検査院に指摘されるまで、対応できていなかったのか」旨、安藤委員より、「各種災害に備えた施設の点検や整備については、令和3年度の監察の実施細目にも挙げられており、都道府県警察も問題意識は持っていたと思うが、その進捗状況はどうなっているのか」旨、横畠委員より、「最近の異常気象による浸水被害を見ていると、浸水対策の止水板の設置等について、都道府県の予算に任せたままでよいのかと思う。正に国土強靱化のコアの部分であり、国が補助を出すなど、工夫していただきたい」旨の発言があり、官房長から、「災害対策、特に非常用電源と通信機器の保全については、警察庁は従来から大変高い問題意識を持っており、都道府県警察に対して、実質的な指導等を継続して行い、対策を講じてきている。監察に関しては、本年度の監察項目として災害対応を挙げ、現在正に行っている最中であり、都道府県警察においても、必要な確認、検討を行っている。また、浸水対策の費用についても、個々にしっかり精査し、国費でできるものは国から出していくという姿勢で今後とも臨んでまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)無登録暗号資産事業者の検挙について

    生活安全局長から、無登録暗号資産事業者の検挙について報告があった。

    横畠委員より、「無価値のものを価値があるがごとく見せかけて金をだまし取る典型的な詐欺ではないかと思う。暗号資産の価値が何から生まれるのかという問題もあるが、この暗号資産なるものが本当に暗号資産と言えるものなのか、しっかり確認していただきたい」旨、宮崎委員より、「サイバー局もできるので、この事案を端緒に、今後同様の事案を確実に把握できるようなサイバーパトロールといった仕組みの在り方も検討していただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「詐欺罪での立件も視野に入れつつ、暗号資産の実態について解明してまいりたい。関係当局とも連携しながら、サイバーパトロールの質の向上を含め、警察活動をしっかり高度化させてまいりたい」旨の説明があった。

 

3 その他

(1)警備局長から、阿蘇山の噴火について報告があった。

 

(2)刑事局長から、第49回衆議院議員選挙の違反取締り本部の設置について報告があった。