定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和3年12月23日(木)

午前10時00分 〜 午前11時10分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、安藤各委員

中村長官、露木次長、小島官房長、緒方生活安全局長、藤本刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、砂田情報通信局長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「犯罪捜査規範及び少年警察活動規則の一部を改正する規則案」について

生活安全局長から、「犯罪捜査規範及び少年警察活動規則の一部を改正する規則案」について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「これまで少年警察活動の果たしてきた役割は大きく、特定少年についても、健全育成に係る視点を持って対応する方針は堅持していただきたい。また、全ての特定少年に係る事件が検察に送致等されるが、警察が付す送致意見等が機械的にならないよう検討していただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「特定少年が引き続き少年法の適用対象となることの趣旨を踏まえ、検察への送致等に当たって警察としての務めをしっかり果たしてまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等について

交通局長から、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)令和4年度警察庁予算(案)の概要等について

 官房長から、令和4年度警察庁予算(案)の概要等について報告があった。

 

(2)令和3年度「自動運転の実現に向けた調査検討委員会」及び「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」報告書について

 交通局長から、令和3年度「自動運転の実現に向けた調査検討委員会」及び「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」報告書について報告があった。交通局長からは、本報告書のほか、12月2日の定例会議での本件に関する議論等これまでの国家公安委員会での委員からの指摘も踏まえて、法案の策定に取り組む旨の説明があった。

 

3 その他

(1)刑事局長から、大阪市北区における放火殺人事件の発生について報告があった。

横畠委員より、「この種の個人的な動機によるテロ的な事件について、前兆を把握することが重要な課題であるので、今後の対応に向けて事案の分析をしていただきたい」旨、宮崎委員より、「この種事案に関しては、未然防止策に加えて、事件発生時の被害を最小化することも重要である。消防による非常口点検など関係省庁に対して警察の視点から助言等できると良いのではないか」旨の発言があった。

安藤委員より、「被害者支援については、過去の事件を通じてノウハウが蓄積されていると思うが、民間や他の機関・団体との連携も強化して取り組んでいただきたい」旨、小田委員より、「引き続き、被害に遭われた方への支援に加え、通院していた患者への支援について、自治体と連携して取り組んでいただきたい」旨、櫻井委員より、「被害者対応については、他の機関の守備範囲を踏まえた上で、警察としてできることの見極めをしつつ取り組んでいただきたい。また、加害者について、社会的な背景事情なども分析してアプローチをしていただきたい」旨の発言があった。

刑事局長から、「被疑者からの事情聴取が困難ではあるが、事件の事実関係をしっかり確認し、事件の背景・動機の捜査を行ってまいりたい。また、防止策について関係省庁と共有すべき事項があれば、共有等してまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)警備局長から、警備情勢について報告があった。