定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年2月3日(木)

午前10時00分 〜 午前11時45

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、安藤各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、大賀刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、河原情報通信局長

堀政策立案総括審議官、直江首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等について

交通局長から、「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

 官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)令和3年の犯罪情勢(暫定値)について

 政策立案総括審議官から、令和3年の犯罪情勢(暫定値)について報告があった。

 宮崎委員より、「刑法犯全体の検挙率に比べ、重要犯罪の検挙率が非常に高いのは、体感治安にも影響すると考えられるが、統計データはその読み方が大事なので、このような定性的な分析についてもしっかりアピールしていただきたい」旨、小田委員より、「以前より申し上げているが、サイバー犯罪の括りについて、児童ポルノ事案も高度でサイバー空間への脅威になるような事案と同様に扱っていることに違和感がある。情勢を今後の政策にどのようにつなげていくかという視点から、サイバー犯罪の分類について考えていただきたい」旨の発言があった。

安藤委員より、「データを見ると治安は安定してきているはずであるのに、治安に関するアンケートではそうでない旨の回答も見られる。また、特殊詐欺に係る取組の効果についても更なる情勢分析が必要であるところ、これら分析に活かせるよう、アンケートの設問に工夫を凝らしていただきたい」旨、横畠委員より、「アンケートでは犯罪被害に遭う不安感について尋ねているが、サイバー犯罪や特殊詐欺などでは防犯に関する広報啓発に取り組んだ結果が反映しているのかもしれない。どういう視点でアンケートを取っていくべきか改めて考えていただきたい」旨、櫻井委員より「アンケートの結果の見方について、治安が良いという回答が7割を超える一方、この10年で治安が良くなっていないとの回答も少なくなく、理解が難しい面もある」旨の発言があった。

政策立案総括審議官から、「何のために統計を取るのか、その統計をどのように使っていくのかを考えながら、アンケートを工夫したり、その分析をしたりしてまいりたい」旨、情報通信局長から、「新年度にサイバー警察局の設置が検討されており、それに伴い、重大サイバー事案など高度なサイバー事案への対処状況を反映する新たな指標も出てくるので、それらも政策に活用してまいりたい」旨の説明があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

   首席監察官から、千葉県警察の巡査部長による窃盗等事案に関し、同県警察は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(4)「子供の性被害防止プラン(児童の性的搾取等に係る対策の基本計画)2022(仮称)」(案)に対する意見の募集について

 生活安全局長から、「子供の性被害防止プラン(児童の性的搾取等に係る対策の基本計画)2022(仮称)」(案)に対する意見の募集について報告があった。

 安藤委員より、「計画内には、児童、生徒、青少年等、子どもに関する異なる表現がいろいろ見受けられるが、関係者が施策の対象をきちんと理解して対応することができるのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「各用語は、関係する法令等に基づいたものであるが、分かりにくいものとならないよう、策定までの間に関係省庁も含めて検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(5)情報通信技術を利用する方法による国の歳入等の納付に関する法律案について

 交通局長から、情報通信技術を利用する方法による国の歳入等の納付に関する法律案について報告があった。

 横畠委員より、「支払う側にとっても受け取る側にとっても利便性が向上するのは良いことだと思う」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)刑事局長及び生活安全局長から、埼玉県ふじみ野市内発生の猟銃使用人質立てこもり事件について報告があった。

 

(2)生活安全局長から、沖縄県におけるバイク乗車中の少年との接触事案等について報告があった。