定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年4月21日(木)

午前10時00分 〜 午前11時05分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、大賀刑事局長、櫻澤警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

新田審議官(交通局担当)、森元審議官(警備局担当)

直江首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

 官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

   首席監察官から、皇宮警部による窃盗等事案に関し、皇宮警察は、同皇宮警部を停職処分とする予定である旨の報告があった。

   櫻井委員より、「懲戒処分に関しては、個別の事案ごとに、最高裁判決で示された考慮要素に沿って量定を検討する形で事例を蓄積していく必要がある。処分説明書についても、その量定の根拠となった具体的な事実関係や法条の適用関係が分かるように作成する必要がある」旨、宮崎委員より、「事件を起こす前に、未然防止をするというリスク管理も大事である。また、皇宮警察の採用等の在り方についてもこれを機に考える必要があると思う」旨、横畠委員より、「先例を参照する場合には、処分の量定に関係する要素を整理した上で、当該事案の内容に照らして適切な先例を参照することが必要である」旨、竹部委員より、「懲戒処分の量定については、今後も合理的に説明するように心掛けていただきたい。未然防止のためには、上司等がメンタルや私生活の面も含めて時間を割いて会話をすることが大事だと思う」旨の発言があり、首席監察官から、「処分量定に当たっては、一つ一つの要素を見て、客観的に判断できるように整理していきたい。また、職員の悩みや生活実態といった身上把握のやり方についても検討し、未然防止に役立ててまいりたい」旨の説明があった。

   小田委員より、「皇宮警察について、取材等を通じて外部の目が届くように引き続き考慮していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)令和3年度会計監査実施結果について 

   官房長から、令和3年度会計監査実施結果について報告があった。

   横畠委員より、「監査が適切に行われていることは確認できたと思う」旨、櫻井委員より、「報告書の記載が少し抽象的な感じがする。職員の個人情報の取扱いについて、契約書にのっとった手続がなされていなかった件は軽微な事案ではない」旨、竹部委員より、「失念による事案は今後も起きうることなので、是正には、指導だけではなく組織的にシステマティックにする必要がある」旨、宮崎委員より、「会計監査は、業務監査と併せることで、効率の良い作業を阻害していないかなどが見えてくるものなので、会計監査を独立させずに、業務監査とクロスで分析するようにしていただきたい」旨、小田委員より、「この監査結果には、予算の対象規模や、どの程度の不正があったのか等の金額が全く入っていない。今後の監査対象の判断材料が伺えず、毎年、捜査費と契約だけが対象で、漫然と監査をしているように見受けられ、監査自体の効率性、有効性に疑問を感じる」旨の発言があり、長官から、「不適正経理があってはならないことから、効率性を犠牲にして、広い範囲で監査を行う必要があるとは考えているが、形骸化しているという批判を受けないよう、報告書のまとめ方等を工夫してまいりたい」旨の説明があった。

   横畠委員より、「会計監査の制度は、不正や不当を見つけること自体というよりは、いつでも監査対象となりうることで、それらの行為を抑止するということに意味があり、適切に制度が運営されていることの効果は大きいと思う」旨、宮崎委員より、「会計監査は社会的な信頼を確立するための一手段であり、毎年異常がなくてもやるべきものはやるという姿勢が大事である」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)審議官(警備局担当)から、反ワクチンを標ぼうする者による建造物侵入事案について報告があった。