定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年5月12日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、大賀刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「子供の性被害防止プラン(児童の性的搾取等に係る対策の基本計画)2022(案)」について

生活安全局長から、「子供の性被害防止プラン(児童の性的搾取等に係る対策の基本計画)2022(案)」について説明があり、原案どおり決定した。

横畠委員より、「大人の目から見て子供をどうフォローするのか、ということに偏りがちであるが、今回独自に実施した「子供パブコメ」は、子供自身が自分の権利等を自覚でき、意見も言えるという点で教育的効果もあるので、今後も機会があれば続けていただきたい」旨、竹部委員より、「しっかりインフラ整備をして、子供たちを守るという態勢を築いていただきたい」旨、小田委員より、「日本版DBSには注目しており、警察ができることはしっかりやっていただきたい」旨、宮崎委員より、「子供からの意見を取り入れて活かすことは当事者意識の醸成や参画実感の面からも有効な取組であるので、ホームページでその結果を公表する際は、子供たちがそれを実感できるような書き方の工夫をしていただきたい」旨、櫻井委員より、「子供自身に被害に関する意見を聞く場合は、その当否や、聞き方等については十分な検討が必要である」旨の発言があり、生活安全局長から、「子供からの意見募集は警察としては初めての試みであったが、今回の経験も踏まえ、より有効で合理的な形で行えるよう、検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

 官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)協調型自動運転システムへの情報提供等の在り方に関する検討会の開催について 

   交通局長から、協調型自動運転システムへの情報提供等の在り方に関する検討会の開催について報告があった。

   横畠委員より、「これを実現するには新たな設備等が必要になると思われるが、費用負担や関係者の役割分担も、この検討会で検討されるのか」旨の発言があり、交通局長から、「官民含めた関係者で、どういった役割分担や責任の範囲でやっていくのかについても検討してまいりたい」旨の説明があった。

   竹部委員より、「これは交通社会の未来の選択肢に関する話であり、幅広い受益者によるコスト負担を含め、最初の土台を書くところが重要である。安全で秩序ある交通社会を経済的に回すことは一つの事業モデルであり、将来的には他国へも普及させることにもなり得るという広い視野で考えていただきたい。また、警察関係で言えば、このような交通インフラに対するサイバー攻撃の抑止や、完全自動運転化した社会で犯罪が発生した時、このシステムで犯罪のトレースをできるようにすることも視野に入れた議論を期待したい」旨、櫻井委員より、「現存する仕組みを前提にするのではなく、技術の進化を想定したモデルを検討しないと、法律的な責任論の前提が飛んでしまう可能性がある。まずは技術の未来像から話を進めるべきではないかと思う」旨、宮崎委員より、「状況によって世の中が根底から変わる可能性もあるので、現実に即して変えていくことと、予測される将来像からバックキャスティング的に考えることの両側からアプローチして検討すべきである」旨の発言があり、交通局長から、「この検討会は、実際に検討が進んでいるものの中で、警察としてどう取り組むべきか、短期的、中期的課題に重点を置いて検討していくものであるが、色々な新たな技術が一気に進む可能性もあるので、大きな構想の絵を見ながら、そういった視点も取り入れつつ、検討を進めてまいりたい」旨の説明があった。

 

3 その他

(1)刑事局長及び生活安全局長から、山梨県道志村山中における人骨等の発見について報告があった。