定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年7月7日(木)

午前10時00分 〜 午前10時35分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、大賀刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)七代目会津小鉄会、六代目共政会、七代目合田一家及び四代目小桜一家の指定の確認について

刑事局長から、七代目会津小鉄会、六代目共政会、七代目合田一家及び四代目小桜一家の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

北海道警察の巡査部長による窃盗事案に関し、同警察は、同巡査部長を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(2)法制審議会「刑事法(情報通信技術関係)部会」の設置について

刑事局長から、法制審議会「刑事法(情報通信技術関係)部会」の設置について報告があった。

櫻井委員より、「暗号資産の没収については、事柄の性質上、行政上の没収でなければ対応が難しいと思われ、警察庁でも研究していただきたい」旨、横畠委員より、「暗号資産の没収については、技術の進展も見据え、実務的に執行可能な手段となるよう、法制審においても、警察の知見の共有をお願いしたい」旨の発言があり、刑事局長から、「御指摘も踏まえ、法制審議会の議論に臨みたい」旨、次長から、「外国からの共助要請を受け、暗号資産の没収に貢献した例があるが、そのような実例も踏まえ、法制審でも必要な説明をしてまいりたい」旨の説明があった。

横畠委員より、「電子令状については、タブレットの画面で令状を示すことになるが、原本という概念はどうなるのか。また、勾留質問のリモートでの実施に関しては、被疑者が警察や検察の支配下にある状態で裁判官が話を聞くことになり、慎重な検討が必要である」旨の発言があり、刑事局長から、「電子令状の原本性や、勾留質問の在り方については、今後法制審で整理されると承知しており、警察庁としてもしっかり議論に参画してまいりたい」旨、次長から、「オンラインでの勾留質問については、感染症対策も踏まえて検討されることになっている」旨の説明があった。

竹部委員より、「令状請求のオンライン化までには、全体のシステムとの関連や様々な事務作業があると思うが、どのようなタイムスパンで実行に移せるのか」旨、小田委員より、「オンライン化は手続の効率化、公正化をはかる目的でやるが、使われる電子データは単に文字をデータ化したものにとどまるのか、音声や映像も取り入れる方向になるのか伺いたい。また、データの保存期間や改ざん防止等については将来的にどうするのか」旨の発言があり、刑事局長から、「タイムスパンについては、法制審の検討状況にもよるが、令和8年度中の試験運用開始を目指しており、それまでに予算要求やシステム構築等の作業を進めていかなければならないと考えている。音声や映像の活用については、今後検討していくこととなる。電子データの保存期間については、現在の書類の保存期間と同じと考えているが、しっかりと改ざん防止措置を講じられるシステム構築をしていかなければならないと考えている」旨の説明があった。

宮崎委員より、「情報技術の進展により、何年か後に法律が施行された時には既にハードウェアが陳腐化している可能性もあり得るので、ハードウェアとコンテンツは切り離して、電磁的な記録を使って形成するコンテンツをどう認めていくのかに力点をおいて検討していただきたい」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)警備局長から、G7エルマウ・サミットにおける抗議活動及びG7広島サミットの開催について報告があった。