定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年7月28日(木)

午前10時00分 〜 午前11時35分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 二之湯委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長櫻澤警備局長

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)警護警備に関する検証・見直しについて

官房長から、警護警備に関する検証・見直しについて報告があった。

横畠委員より、「警護は身辺だけではなく、周囲や外周の警戒と連携して成り立つものであると考えている。ある一定の線からは、不審か否かにかかわらず誰も近づけてはいけない。すくなくとも、職質する、声をかけるということが必須である。接近する者を認知して止めることができなかった原因が警護員にあるのか計画にあるのか、しっかり検証していただきたい。また、最低限考慮すべき事項や執るべき措置、役割分担や配置といった警護態勢のメニューのようなものについて、警察庁が基準を示すことが必要である」旨、宮崎委員より、「計画は作成から順に決裁が上がっていくと思うが、PDCA的な修正ができなかったのか。どのレベルでどう判断すれば修正ができたのか、何に目をつけることができなかったのか、警備部長や本部長は違和感を持たなかったのか、明らかにすべきである」旨、櫻井委員より、「警護要則では、対象者の意向を考慮しながら効果的かつ計画的にするようにとの行動規範が示されており、実際はどうだったのか確認、評価が必要である。要則ではほかに、突発事案発生時の措置を計画に記載することとされている。突発事案として何を想定すべきか、不審者なのか危険物なのか、要則に則する形で整理し、計画が形式的ではなかったか、運用の問題、現場の判断をセットで考えて、どこまで実施が可能なのかを考えるのが良いのではないか」旨、竹部委員より、「よく、警護警備は何もなかったら100点、何かあったら0点と言われているが、今回の事件を受けて、1つ1つの警護事案を振り返ってどうだったか反省すれば、色々な気づきが出てくるはずである。100点ではなく60点だったとか、一つ一つ評価すべきで、何も起きなかったからよかった、とはならないということを今後に生かさなければならない」旨、小田委員より、「選挙期間中における警護員の心理状態はどうなのか。演説が始まると対象から離れる報道もある。北海道における訴訟もあり、聴衆を排除しないようにという心理状態はあったのか把握する必要がある。半分、見直しの領域に踏み込むが、この警護計画で大丈夫だ、やってくれるだろう、という思い込みが危険であり、本件警護ではどのような思い込みがあったのかしっかり点検していくことが必要である」旨の発言があった。

次長から、「警護に関し、警察庁で基準作りをするべきとの指摘については、同じ問題意識を持っている。今後、見直しの中で御説明していきたい」旨の説明があった。

 

(2)故安倍晋三国葬儀警備対策推進室の設置について

警備局長から、「故安倍晋三国葬儀」の執行に伴う警備の万全を期することを目的として、警察庁に、次長を室長とし、庁内各部局長等を室員とする「故安倍晋三国葬儀警備対策推進室」を設置することについて報告があった。

宮崎委員より、「外国要人には当該国の警護警備が、皇族が出席されるなら皇宮警察が、それぞれのセクションで警護警備に当たることになるので、警察庁の警備対策推進室では、それら全体を統括してみていく必要があり、緊張感をもって臨んでいただきたい」旨の発言があった。