臨時委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年8月16日(火)

午前10時00分 〜 午後0時05分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 谷委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長櫻澤警備局長

原長官官房付

 

第3  議 事

 

1 報告事項

(1)警護警備に関する検証・見直しについて

警備局長から、警護警備に関する検証・見直しについて報告があった。

小田委員より、「警護要則に、警護計画を作る段階から警護における「危険度」を評価することに加え、「重要度」も並列で加えていただきたい。選挙で選ばれた政治家を守るということは、治安維持だけではなく、民主主義を守るという目的もある。個人的な危険度だけではなく、国の秩序を守るという側面もあることから、具体的な危険情報がなくても、警護のレベルを上げることもあり得る。実務上、危険度の情報がなくとも警護レベルには差がついており、危険度の評価には限界がある。今回のような事案を二度と生起させないためには、重要度を入れた方が良い」旨、横畠委員より、「警護要則の案は、今回の事案の分析によって明らかとなった問題点を踏まえ、網羅的に対処すべきことを具体的に盛り込んでおり、抜本改正と言えるのではないか。報告書について国家公安委員会と警察庁の連名で公表するとの提案だが、報告書は、国家公安委員会の指示により、警察庁がその責任において検証・見直しを実施した結果を取りまとめるものであり、国家公安委員会はその報告を受ける立場である。その上で、警察庁を管理する国家公安委員会として、対外的に公表するものを作成することが考えられる」旨、櫻井委員より、「国家公安委員会が警護警備に直接的な責任を負う形になるのは、組織の性格上望ましくないため、国家公安委員会名の資料の扱いについては横畠委員の意見に賛成する。警護対象者等との連携強化については、これまで警察としては言いにくい部分だったかと思うが、自助共助のような形で、警護対象者にも意識してもらう必要があり、大事なポイントである」旨、竹部委員より、「今回の教訓の一つとして、どれだけ警察官個人の能力を向上させ、良い計画を作成しても、組織に属さぬ個人的動機が起点となることや手製銃の聞き慣れない銃声など、新しい事象には弱いということがある。よって、社会情勢に対応した警護の不断の見直しは非常に重要である。国家公安委員会名の資料にも、不断の見直しを加えていくというような文言を入れていただきたい」旨、宮崎委員より、「今回の改正では、長官の役割がCEOよりも、COOの側面が強くなったり、CIOの責任をどこが持つのか、といった実務に踏み込んだ部分も出てくる。現場の警察官たちにどこまで納得して動いてもらえるか、本報告書の周知徹底が大事である」旨の発言があった。