定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年8月18日(木)

午前10時00分 〜 午後1時15分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 谷委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎、竹部各委員

中村長官、露木次長、小島官房長緒方生活安全局長、大賀刑事局長、楠交通局長、櫻澤警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

谷首席監察官、原長官官房付

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)監察の取扱い事案について

首席監察官から、安倍晋三元総理大臣に対する銃撃事件に関し、適切な警護計画の作成に徹底を欠き、これにより現場における警護措置に不備を生じさせ、警護対象者の身辺の安全を確保することができなかった責任により、奈良県警察本部長及び同警備部長を懲戒手続に付する必要があると認め、国家公安委員会に申立てを行う旨の説明があり、同申立てを受理するとともに、両名の規律違反について懲戒審査会に審査を要求することを決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)警護警備に関する検証・見直しについて

警備局長から、警護警備に関する検証・見直しについて報告があった。

横畠委員より、「国家公安委員会名の資料の基本となるのは新たな警護要則ではないか」旨の発言があった。

小田委員より、「警護は警察だけではできないことが今回露呈した。住民情報の入手や職務質問について国民の理解を得られるようにしなければならない。警護要則の改正案には「危険度」のみが記載されているが、イベントや警護対象者の重要度に応じて警護のレベルを上げられるよう、「重要度」についても明記すべきである。警護の態勢を決定するために重要な事項として重要度を読み込んでいるのかもしれないが、重要度が要則に書かれていないと、危険度がないときに県警が警護のレベルを上げられないのではないか」旨の発言があり、警備局長から、「警護の重要度も最終的には危険度に結びついている。警察としては、人や国の重要度に応じて警護をしているわけではなく、重要度を一要素とした危険度に応じて警護を行っており、重要なイベントは狙われる危険度が高いという点に着目している」旨の説明があった。

宮崎委員より、「選挙は特別な配慮が必要だが、警護計画の基準に明示する必要はないか」旨の発言があり、次長から、「街頭演説等は、警護要則では警護対象者の行動態様として想定しており、運用上で考えてまいりたい」旨の説明があった。

櫻井委員より、「報告書の今後に向けた項目に、警護活動に対する国民の理解を求める努力を追記していただきたい。民主主義社会における警護では、職務質問にも協力をしてもらわなければならず、広報や情報発信という取組も重要である。「民主主義社会」という言葉をキーワードとして入れてほしい」旨の発言があり、警備局長から、「国民の理解・協力については書きぶりを検討したい」旨の説明があった。

竹部委員より、「検証報告書の冒頭の報告書に関する記載の位置づけが不明瞭である」旨の発言があり、警備局長から、「報告に至った経緯を「はじめに」として記載したものだが、ここを読めば結論が分かるような概要を記載する必要があると感じており、検討したい」旨の説明があった。

 

(2)第26回参議院議員通常選挙における違反取締状況について

刑事局長から、第26回参議院議員通常選挙における違反取締状況について報告があった。