定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年9月8日(木)

午前10時00分 〜 午前10時45分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 谷委員長、小田、櫻井、横畠、宮崎各委員

露木長官、緒方次長、小島官房長山本生活安全局長、大賀刑事局長、楠交通局長、原警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

谷首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)人事案件について

刑事局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

首席監察官から、福岡県警察の巡査長による情報漏洩等事案に関し、同警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨、警視庁の巡査による窃盗事案に関し、同庁は、同巡査を免職処分とする予定である旨、茨城県警察の巡査による建造物侵入・窃盗事案に関し、同警察は同巡査を免職処分とする予定である旨の報告があった。

横畠委員より、「いずれも免職という厳しい処分であるが、内容からしてやむを得ないと思う。若い警察官の指導に更に留意していただきたい」旨、宮崎委員より、「一般的に27、28歳頃、40代、定年間際と、不祥事を起こしやすい年代に山があるので、その年頃の仕事内容と、不祥事案等との関係性を分析し、適切な時期に適切な対応ができるような仕組み作りを考えていただきたい」旨の発言があり、首席監察官から、「身上把握の過程の定例的な面接だけではなく、普段からの雑談やコミュニケーションで生活の乱れが把握できる可能性もあることから、各都道府県警察において、具体的な取組を進めるよう指導している」旨の説明があった。

 

(2)第52回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

交通局長から、第52回全国白バイ安全運転競技大会の開催について報告があった。

宮崎委員より、「白バイが走っているところは、ビジュアル的にも格好よく、警察の情報発信としては良い素材であるが、白バイ隊員一人一人の白バイ隊への思い等、人間性があふれるバックグラウンドも併せて発信すれば、警察の実像を周知するよい機会になるのではないか」旨、横畠委員より、「白バイは、一般のドライバーからするとおそらく嫌な存在であるが、それだけ交通安全に資するという面もあり、交通秩序を維持する警察の一つの象徴であるので、積極的な広報に努めていただきたい」旨、櫻井委員より、「白バイの本来的な業務が時代と合っているのかどうか、という問題点はあるが、警察のイメージを向上させる貴重な素材であり、最大限に活用していただきたい。また、大会ポスターについて予算をしっかりつけてデザインを向上させ、ビジュアル面で有効活用していただきたい」旨、小田委員より、「白バイは確かに有効な広報素材ではあるが、交通違反の取締りに使い続けることには疑問をもっている。速度取締りは白バイ隊員にとって非常に危険であり、オービス等の資機材で取り締まる方向にするべきである。一方で、大会種目にも不整地走行があるが、排気量の少ない小型のバイクで災害現場等の情報収集をするような活用をしたり、オレオレ詐欺の現場に駆けつけたりするなど、交通以外の他部門で活用する方向にシフトしていくことを検討していただきたい」旨の発言があり、交通局長から、「白バイは警察の活動を国民、県民の皆様に分かっていただくには良い素材なので、広報にうまく活用してまいりたい。また、白バイによる交通違反取締りについては、闇雲に高速で追跡することはせず、交通事故の実態を踏まえ、その場所に合った取締りを行っていくよう、引き続き指導してまいりたい。一方で白バイには走らせることによる見せる交通安全対策という面もあることから、取締りの危険性と交通事故抑止に資する役割のバランスをよく考えてまいりたい。大会ではオフロード二輪車を使用して不整地走行をしているが、これらの訓練をしている者は、広域緊急援助隊の交通部隊の先行情報班として指定され、実際に災害が起きた際に、緊急交通路の確保のための情報収集をするなどの業務があり、これらも含め、他部門との連携について引き続きしっかりと検討してまいりたい」旨の説明があった。