定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和4年11月24日(木)

午前10時00分 〜 午前10時55分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 小田、櫻井、横畠、竹部各委員

露木長官、緒方次長、楠官房長山本生活安全局長、大賀刑事局長、太刀川交通局長、原警備局長、河原サイバー警察局長、増山技術総括審議官

山田審議官(国際担当)、谷首席監察官

 

第3  議 事

 

1 議題事項

(1)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」及び「古物営業法施行規則の一部を改正する規則案」に対する意見の募集について

刑事局長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」及び「古物営業法施行規則の一部を改正する規則案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)G7内務・安全担当大臣会合の開催結果について

審議官(国際担当)及び次長から、G7内務・安全担当大臣会合の開催結果について報告があった。

横畠委員より、「ロシアの戦争犯罪に関する国際刑事裁判所(ICC)の捜査に関し、日本警察が今後、協力要請を受ける可能性のあるような話題があったか、中国に関する認識、評価に関する話題はあったのか、ネット空間における、国境を越える犯罪に対する迅速な対処について、各国と協定を結ぶといった方向性の議論はあったのか伺いたい」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「ロシアの戦争犯罪の関係については、日本はICCや諸外国と協力して対応に当たっているという趣旨の説明がなされた。また、インターネットを介する犯罪の捜査についても、児童の性的搾取等の場面で触れられたほか、成果文書の中でもサイバー条約への加盟の促進について考え方が一致しており、引き続き共助の在り方についても議論を深めてまいりたい」旨、次長から、「今回の会合は、現在進行しているロシアによる戦争に、G7内務・安全担当大臣としてどう対応していくべきかに主眼が置かれていたとの印象がある」旨の説明があった。

小田委員より、「ロシアによるウクライナ侵略が各国の治安に与える影響や、外国勢力による情報操作への対処について、日本の説明と各国の反応を伺いたい」旨の発言があり、次長から、「ロシアからの情報操作が疑われる事例について我が国からも申し上げ、各国からも、ロシアにより様々なディスインフォメーションの拡散が行われているという報告があった」旨の説明があった。

竹部委員より、「ロシアからの移民や、ウクライナの避難民による治安面での影響について、どのような議論があったのか伺いたい」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「成果文書の中でも、ウクライナからの避難民等が人身取引等の被害に巻き込まれないようにという観点から、G7として関心を持って対応に当たっていく旨が記載された」旨、次長から、「今回の会合では、ウクライナからの避難民の問題が大きく取り上げられ、受け入れ後に彼らが社会で孤立することへの懸念が各国から示された一方で、戦争終結後のウクライナの復興支援も視野に入れた検討を始めるべきとの意見も見られた。また、この戦争に義勇兵として参加した人々が本国に戻り始めており、その帰還兵が各国の国内治安にどのような影響を及ぼすのかという点について、深刻な懸念を持って治安機関としてフォローする必要があるとの認識が共有された」旨の説明があった。

 

(3)国際緊急援助隊救助チームのIER受検結果について

審議官(国際担当)から、国際緊急援助隊救助チームのIER受検結果について報告があった。

横畠委員より、「ヘビーの認証は立派な結果であるが、救助チームの派遣に際し、この認証結果はどのように活用されるのか」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「救助チームの派遣は、国際緊急援助隊の派遣に関する法律を根拠に被災国からの要請を受けて派遣することになっている。被災国には多くの救助チームが入るが、困難な被災現場にはこの国連による検定でヘビーの認証を受けた国を割り当てるなど、現地における役割分担を効率的に行うことにこの認証制度が活用されている」旨の説明があった。

竹部委員より、「救助チームで派遣される警察官はどのように決められているのか」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「警視庁等の9都道府県警察において、災害救助を担当している者や広域緊急援助隊に登録されている者等があらかじめメンバーとして指定されており、その中から、その時点での勤務状況等を踏まえ、実際に救助チームとして派遣するメンバーを決めている。」旨の説明があった。

 

(4)監察の取扱い事案について

首席監察官から、群馬県警察の巡査長による自動車盗等事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨及び山梨県警察の警部による酒気帯び運転等事案に関し、同県警察は、同警部を免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

3 その他

(1)全国公安委員会連絡会議について

櫻井委員より、「週明けに全国公安委員会連絡会議があるが、各都道府県の公安委員からの質問には、警察庁の説明者は、丁寧な受け応えを心掛けていただきたい」旨の発言があった。