定例委員会の開催状況
第１ 日 時 令和６年１月１８日（木）
午前１０時００分 ～ 午前１１時２０分
場 所 国家公安委員会室
第２ 出席者 松村委員長、横畠、宮崎、野村、櫻井各委員
露木長官、緒方次長、楠官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、太刀川交通局長、迫田警備局長、河原サイバー警察局長、島﨑技術総括審議官
片倉首席監察官
第３ 議 事
１ 議題事項
官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
岡山県警察の警視正による昇任試験問題漏えい、セクハラ事案に関し、警察庁長官は、同県交通部長を懲戒処分に付する必要があると認め、国家公安委員会に申立てを行う旨の説明があり、同申立てを受理するとともに、同交通部長の規律違反について懲戒審査会に審査を要求することを決定した。
（３）四代目福博会及び松葉会の指定の確認について
刑事局長から、四代目福博会及び松葉会の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。
（４）人事案件について
交通局長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
（５）国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
２ 報告事項
（１）「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」に基づく再発防止処分請求に関する警察庁長官の意見陳述について
警備局長から、「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律」に基づく再発防止処分請求に関する警察庁長官の意見陳述について報告があった。
横畠委員より、「再発防止処分に係る違反事件については、公安調査庁と事前にしっかりと調整して対応していただきたい」旨の発言があった。
警備局長、生活安全局長、交通局長及び刑事局長から、「令和６年能登半島地震」に伴う警察活動等について報告があった。
櫻井委員より、「被災地に設置する１００台の防犯カメラについては、どこから調達するのか」旨の発言があり、生活安全局長から、「防犯カメラについては、全国の警察が保有しているものを集めて被災地に設置する予定である」旨の説明があった。
横畠委員より、「警察官の派遣にあたっては、派遣側の警察にも過重な負担が生じることのないよう調整していただきたい。防犯カメラは住民の安心に繋がるツールなので、無線通信機機能を備えるなど性能の高い機材の調達、配備を考えていただきたい」旨、宮崎委員より、「こうした震災に備え、警察の指揮命令系統に不安が生じた場合のシミュレーションはなされているのか」旨の発言があり、警備局長から、「警察庁では首都直下地震等を想定し、代替施設や指揮命令系統を整理している」旨、長官から、「指揮系統について、長官の私に事故があれば、次長、官房長の順でそれぞれが警察庁トップとしての意思決定を行うこととなる」旨の発言があった。
委員長より、「災害関連死を減らすためには二次避難を進めなければならない。被災者が安心して地元を離れられる環境を整える必要があり、被災地における震災に乗じた犯罪の抑止力として防犯カメラが重要な役割を果たすと考えている。また、今後リフォーム詐欺などの発生も懸念されることから、それらへの防犯・啓発活動も行っていく必要がある。こうした災害に備え、万全な態勢で国民の生命を守るため、警察庁においても改めて備蓄を整えていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「防犯カメラについては、犯罪の発生状況や避難された方々の集落の配置状況等を考慮して設置してまいりたい」旨の発言があった。