定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和6年5月16日(木)
午前10時00分 〜 午前11時10分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員
露木長官、楠次長、太刀川官房長、渡邊刑事局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官
和田審議官(生活安全局担当)、小林審議官(交通局担当)
青山審議官(国際担当)、片倉首席監察官
第3 議 事
1 議題事項
(1)人事案件について
官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。
(2)「道路交通法施行規則及び警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について
官房長から、「道路交通法施行規則及び警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。
宮崎委員より、「手続のオンライン化はスピード感を持って対応していく必要があるが、システムのセキュリティについて伺いたい」旨の発言があり、官房長から、「セキュリティ上の問題がクリアされる仕様のシステムを開発中であり、しっかりと確認することとしたい」旨の説明があった。
横畠委員より、「警察業務においては、どうしても面前対応が必要なものが多いと認識しているが、今回のオンライン化等の措置は、警察の職責を果たせるかという観点からも問題はないと思う」旨の発言があった。
(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)国会の状況について
官房長から、国会の状況について報告があった。
審議官(国際担当)から、警察庁長官と韓国警察庁長の会談について報告があった。
横畠委員より、「警察庁長官による答礼訪問は行われる可能性があるのか」旨の発言があり、審議官(国際担当)から、「過去には警察庁長官が韓国を訪問したこともあり、訪問については個別に検討することとなる」旨の説明があった。
宮崎委員より、「連携をアピールする良い機会となるので、成功に向けて尽力していただきたい」旨の発言があった。
(3)監察の取扱い事案について
首席監察官から、鹿児島県の巡査長による地方公務員法違反事案に関し、同県警察は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。
横畠委員より、「組織としてデータ管理についての基本的なリテラシーが欠落しているといわざるを得ない。全ての警察組織について、捜査関係情報へのアクセス権の付与状況をはじめとしてデータ管理の実態を確認し、徹底した措置を講じるよう指導していただきたい」旨、櫻井委員より、「深刻で遺憾な事案であり、警察における情報管理は、都道府県警察だけで済まない問題であるので、警察庁において最先端の情報管理方法を徹底していただきたい」旨、宮崎委員より、「巡査長の立場にある当該職員には、心構えや認識等に不足しているものがあったのではないか」旨の発言があり、首席監察官から、「本来知るべき立場にない者が情報を知り得ていたことを踏まえ、鹿児島県警察では情報の共有方法やアクセス権の設定を見直すなどの措置を講じている。再発防止に向け、警察庁では関係部局で実態調査を進めるとともに、各種会議を通じて指示を行うなどしており、監察としても関係部局と連携しながら、情報リテラシーの重要性に関する教養をしっかり進めてまいりたい。また、上位の立場での意識を持って業務を進めることが必要であると考えており、研修等についても取り組んでまいりたい」旨、刑事局長から、「現在、全国における情報管理の状況を確認の上、緊急に対策を講じるよう指示している。本件を機に情報管理の在り方をバージョンアップし、情報に対する意識付けも含め、洗練された組織となるよう、しっかり対応してまいりたい」旨の説明があった。
3 その他
(1)議事要旨について
櫻井委員より、「定例会議の議事要旨の作成に当たっては、委員の発言の趣旨を正確に理解して丁寧に作成していただきたい」旨の発言があり、官房長から、「各委員にもご相談させていただき、丁寧に対応してまいりたい」旨の説明があった。