定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和6年5月23日(木)

午前10時00分 〜 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 松村委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

   

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)六代目山口組及び絆會の特定抗争指定暴力団等としての指定について

   刑事局長から、六代目山口組及び絆會の特定抗争指定暴力団等としての指定について報告があった。

   横畠委員より、「特定抗争指定暴力団等として指定することと、先般関係被疑者を逮捕したこととの関係について伺いたい」旨の発言があり、刑事局長から、「被疑者の逮捕などが指定の条件ではなく、様々な状況を総合的に判断して速やかに指定を行い、対立抗争を封じ込めるという目的を達成する必要があると考えている」旨の説明があった。

   

(3)天皇皇后両陛下の岡山県行幸啓(第74回全国植樹祭御臨場等)に伴う警衛について

   警備局長から、5月25日から26日までの間、第74回全国植樹祭御臨場等のため、天皇皇后両陛下が岡山県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛を実施する旨の報告があった。

   

(4)岸田内閣総理大臣の大韓民国訪問に伴う警護について

   警備局長から、「岸田内閣総理大臣は、5月26日から5月27日までの間、日中韓首脳会合等のため、大韓民国を訪問予定であり、所要の警護を実施する」旨の報告があった。

 

 3 その他

(1)災害時における通信の確保について

技術総括審議官から、災害時における通信の確保について報告があった。

野村委員より、「災害時には地上でのアクセスが困難となり、衛星や洋上におけるバックアップの必要性を痛感したが、既存の技術や次世代技術の導入についての検討状況を伺いたい」旨、宮崎委員より、「警察の通信について、民間の通信に過度に依存しない方法を確保しておくことも必要だと思う」旨の発言があり、技術総括審議官から、「現状では、民間インフラを活用した通信、警察自営の無線、衛星回線という三本柱で必要な通信を確保している。また、最新の技術動向を引き続き注意深く見守りながら、将来の通信のあるべき姿を考えてまいりたい」旨の説明があった。

横畠委員より、「能登半島地震の際の機動警察通信隊の活動に改めて敬意を表します。その上で、今後の課題として、被災地においても警察官のPV端末での民間インフラを活用した通信が確保できなければ業務に大きな支障を生じると思われるので、可搬型の中継装置等の確保などについて、通信事業者と詳細を詰めて検討していただきたい」旨の発言があり、技術総括審議官から、「御指摘の中継装置といったものを用いた通信の確保の可否や技術的な動向等も踏まえながら、民間事業者とも協議した上でしっかり検討してまいりたい」旨の説明があった。

委員長より、「今回の能登半島のような地理的制約のある地域に所在する警察署の装備品の総点検を行い、必要に応じて補充しておくべきと考える。初動においては情報が生命線であり、隙間が生じることのないよう今回の教訓を生かしていただきたい」旨、櫻井委員より、「情報通信部門の活動や装備資機材は、無いことがわかって初めてその重要性を痛感することとなるので、今後も機会をとらえて活動内容をアピールし、予算の獲得などにつなげていただきたい」旨、竹部委員より、「大きな災害が同時多発的に広域で発生した場合に備えたリソースの配分が必要であると思うが、現時点の準備状況についてお尋ねしたい」旨の発言があり、技術総括審議官から、「御指摘を踏まえ、今後も情報通信部門の活動について報告してまいりたい。また、今後想定される南海トラフ地震や首都直下地震に備え、機動警察通信隊の活動計画を策定しているが、災害が発生した際には臨機応変に計画の見直しが必要になるので、事前の準備を進めてまいりたい」旨の発言があった。

 

(2)サイバー安全保障に係る状況について

   サイバー警察局長から、サイバー安全保障に係る状況について報告があった。