定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和6年6月20日(木)

午前10時00分 〜 午前11時10分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 松村委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

片倉首席監察官

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)警察庁組織令の一部を改正する政令案等について

    官房長から、警察庁組織令の一部を改正する政令案等について説明があり、原案どおり決定した。

   宮崎委員より、「予算規模が増える一方、人員不足によって一人当たりの業務負担が増えてしまうと才能や能力を発揮することができず、モチベーションの低下にもつながるので、実情を踏まえた組織改編となるように配意していただきたい」旨の発言があり、官房長から、「国家公務員の定員は厳しい情勢にあるが、特にサイバー分野ではこれまでも増強を図っており、分野ごとの優先順位を見極め、必要な分野には必要な人員を要望してまいりたい」旨の説明があった。

   

(2)「道路交通法施行規則及び警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等について

   官房長から、「道路交通法施行規則及び警備業法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)監察の取扱い事案について

   首席監察官から、鹿児島県警察の前生活安全部長による国家公務員法違反事案等に関し、鹿児島県警察本部長を警察庁長官訓戒とする予定であるなどの報告があり、原案どおり了承した。

横畠委員より、「警察庁においては、今後実施する特別監察により一連の非違事案の原因を明らかにするとともに、実効性のある対策を指導していただきたい。また、この際、本部長となる予定の者への捜査指揮の教養指導を強化していただきたい」旨、野村委員より、「本部長の責任は重いので、厳正処分した上、警察庁として説明を尽くしていただきたい」旨、竹部委員より、「本部長と傘下組織との適切な関係性を築くには、それにふさわしい本部長の資質が必要であり、そうした資質を持つ人の任命を再発防止策に取り入れていただきたい」旨、櫻井委員より、「警察組織の在り方が問われており、警察庁の特別監察を通じて問題点を明らかにしていただきたい」旨、宮崎委員より、「本部長としての資質の見極めは重要である」旨の発言があった。

 

(4)「銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令案」等について

   生活安全局長から、「銃砲刀剣類所持等取締法施行令の一部を改正する政令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(5)「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について

   刑事局長から、「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」について説明があり、原案どおり決定した。

 

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

   

2 報告事項

(1)国会の状況について

   官房長から、国会の状況について報告があった。

 

(2)「経済財政運営と改革の基本方針2024」等政府決定文書について

   官房長から、「経済財政運営と改革の基本方針2024」等政府決定文書について報告があった。

   横畠委員より、「必要な施策が盛り込まれたので、これを来年度の予算に結び付けていただきたい」旨、櫻井委員より、「自動運転の審査期間を従来の11か月から2か月に短縮することを目指すとあるが、申請前の相談段階における調整には、透明性の向上を図るという行政手続法の趣旨にそぐわない面がある」旨の発言があり、交通局長から、「国土交通省が自動運行装置の安全性の審査を行っている段階から、保安基準が満たされ、警察に対する許可申請がなされるという前提で警察としての審査の準備を進めることは可能と考えており、このような対応により審査期間の短縮を目指すということで、このような記載となっている」旨の説明があった。

      

(3)天皇皇后両陛下の英国御訪問に伴う警衛について

   警備局長から、天皇皇后両陛下は、6月22日(土)から6月29日(土)までの間、英国からの招請を受け、国際親善のため同国を御訪問になり、これに伴う所要の警衛を実施する旨の報告があった。