定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和6年6月27日(木)
午前10時00分 ~ 午前10時35分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 松村委員長、横畠、竹部、野村、櫻井各委員
露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官
千代延審議官(警備局担当)
飯利政策立案総括審議官、片倉首席監察官
第3 議 事
1 議題事項
(1)令和6年警察白書(案)について
政策立案総括審議官から、令和6年警察白書(案)について説明があり、原案どおり決定するとともに、この決定の後に、その内容を実質的に変更しない範囲内で形式的に修正する場合には、国家公安委員会の判断を実質的に変更するものではないことから、国家公安委員会申合せに基づき、委員長専決により処理し、委員にその旨通知することを決定した。
櫻井委員より、「組織犯罪対策の記載内容は、来年の「組織犯罪の情勢」にしっかりと反映していただきたい」旨、野村委員より、「今回の特集では、治安に対する脅威の輪郭を浮かび上がらせようとする努力が感じられ、充実していると思う」旨、横畠委員より、「警察白書は国民の理解と信頼を得るために重要である。なお、来年版では、ヘリコプターや船舶と同様にドローンの導入状況や活用状況を横断的に紹介していただきたい」旨、竹部委員より、「特集については、犯罪が立体的に浮かび上がってくるような記載がなされており評価できる。今後、SNS型投資・ロマンス詐欺についても検挙事例を打ち出せるよう取り組んでいただきたい」旨の発言があった。
(2)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について
交通局長から、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」に対する意見の募集について説明があり、原案どおり決定した。
(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)令和5年度における留置施設の巡察の実施状況について
官房長から、令和5年度における留置施設の巡察の実施状況について報告があった。
竹部委員より、「犯罪の発生をゼロにすることは困難だが、留置施設における事件・事故をゼロにすることは可能だと思うので、運に依存しない管理態勢を引き続き徹底していただきたい」旨、櫻井委員より、「令和6年度は、令和5年度における不適正事案を踏まえ、厚生労働省とも折衝して、精神保健福祉法に基づく通報制度について適切に運用するようにしていただきたい」旨の発言があり、官房長から、「御指摘を踏まえ、必要な対策を講じてまいりたい」旨の説明があった。
(2)監察の取扱い事案について
首席監察官から、静岡県警察の警部補による邸宅侵入・窃盗事案に関し、同県警察は、同警部補を免職処分とする予定である旨、福岡県の巡査による不同意性交等事案に関し、同県警察は、同巡査を免職処分とする予定である旨、警視庁の巡査長による窃盗事案に関し、同庁は、同巡査長を免職処分とする予定である旨の報告があった。
(3)自転車の交通安全教育の充実化に向けた官民連携協議会の設置について
交通局長から、自転車の交通安全教育の充実化に向けた官民連携協議会の設置について報告があった。
横畠委員より、「自転車については取組が進んでいるが、電動キックボードについては、法整備の際の説明と異なり、街中で見かける「ポート」に全くヘルメットの用意がされていないのはなぜか」旨の発言があり、交通局長から、「マイクロモビリティの安全対策等については、マイクロモビリティ推進協議会が策定したガイドラインに基づいて取り組んでいるが、シェアリング事業の場合、無人のポートにどのようにヘルメットを準備するのかなどの課題があり、ヘルメットを借りることができる状況となっていない。御指摘を踏まえて協議会でも議題の一つとして話し合ってまいりたい」旨の説明があった。