定例委員会の開催状況

 

第1 日 時 令和6年7月18日(木)

午前10時00分 〜 午前11時20分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

江口審議官(犯罪被害者等施策担当)

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)人事案件について

    官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)令和7年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について

   官房長から、令和7年度警察庁予算概算要求重点項目(案)について説明があり、原案どおり了承した。

   野村委員より、「トランプ前大統領の銃撃を踏まえた警護の在り方について伺いたい。また、必要があれば補正予算で緊急的な手当をするものと理解してよいか」旨の発言があり、警備局長から、「各都道府県警察に対して、高所等の警戒徹底等について改めて指示した」旨、官房長から、「令和7年度当初予算で既に相当額の要求を考えている。今回の事案を踏まえて新たな対策が考えられるのであれば早めに対応を検討していくこととなる」旨の説明があった。

   竹部委員より、「重点施策を推進するための要求が複数の項目にまたがっており、施策の優先度を判断しづらいので、次回改めて御説明いただきたい」旨の発言があった。

 

(3)犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について

   審議官(犯罪被害者等施策担当)から、犯罪被害者等給付金の審査請求事案の裁決について説明があり、原案どおり決定した。

   櫻井委員より、「審査請求から時間が経過しており、今回の裁決を踏まえて速やかに手続を進めるべき。一般論として、今回のような認容裁決への対応に慣れておく必要がある。本事案は今後の展開を見据えて対応していただきたい」旨、横畠委員より、「本件の後遺障害については、すでに別件交通事故によるものとして労災法の障害一時金が支払われているので、今後は、請求人に主張の整理を求めて、手続を進めていただきたい」旨の発言があり、審議官(犯罪被害者等施策担当)から、「先方の主張や客観的な事実を整理して手続を進めてまいりたい」旨の説明があった。

   

(4)人事案件について

   交通局長から、人事案件について説明があり、原案のとおり決定した。

 

(5)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等について

   交通局長から、「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」等について説明があり、原案のとおり決定した。

   横畠委員より、「自転車については法定速度の定めがなく、現在標識で30キロに規制されているエリアで標識を外すと、自転車には速度規制がなくなるが、大丈夫なのか」旨の発言があり、交通局長から、「他人に害を及ぼすような速度や方法で自転車を運転していれば安全運転義務違反が成立し得るので、これに基づいて指導・警告を行っており、今後も変わりはない。また、安全運転義務違反に加えて、高速で走行して人に傷害を負わせれば刑法上の重過失傷害の成立も視野に入れて捜査することとなる」旨の説明があった。

   宮崎委員より、「新規格の横断歩道を設置するとなった場合、視覚に障害を持つ方々に説明する時間的余裕はあるのか」旨、横畠委員より、「これまで予算上の制約で横断歩道を設置できなかった場所にも設置できるようになるとよいと思う」旨の発言があり、交通局長から、「設置目的の一つは、予算を効率的に執行することである。新規格の横断歩道は、今後、視覚障害者の方々の意見を伺いながら設置していく予定であり、その中で運用を検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

   

2 報告事項

(1)パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会に出場する警察職員について

   官房長から、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会に出場する警察職員について報告があった。

 

(2)「悪質ホストクラブ対策検討会」の開催について

   生活安全局長から、「悪質ホストクラブ対策検討会」の開催について報告があった。

   宮崎委員より、「悪質ホストクラブに係る検挙状況の分析を検討会で有効活用して、成果を上げていただきたい」旨、櫻井委員より、「社会の関心が高いテーマであり、限られた時間であるが、積極的に取り組まれたい」旨、横畠委員より、「人の好意や弱みにつけ込み、正常な判断ができない状態に陥らせて利益を貪るサービス業態は、悪質ホストクラブに限らずほかにもあるので、検討会では幅広く議論を進めていただきたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「検討会において悪質ホストクラブに関連する問題点や課題を明らかにして、委員の方々に対策について議論をしていただく」旨の説明があった。