定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和6年8月1日(木)

午前10時00分 ~ 午前11時30分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 松村委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、渡邊刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

片倉首席監察官

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)人事案件について

    官房長から、人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

   

2 報告事項

(1)令和6年上半期の懲戒処分者数について

   首席監察官から、令和6年上半期の懲戒処分者数について報告があった。

 

(2)鹿児島県警察における一連の非違事案の原因分析とそれを踏まえた再発防止対策について

   首席監察官から、鹿児島県警察における一連の非違事案の原因分析とそれを踏まえた再発防止対策について報告があった。

   櫻井委員より、「再発防止対策が実効性のあるものとなるように、警察庁による継続的な指導をお願いしたい」旨、竹部委員より、「鹿児島県警察が、透明性がある民主的な組織を作っていくよう警察庁として指導していただきたい」旨、野村委員より、「再発防止対策のPDCAサイクルをしっかりと実行させることが重要である」旨、宮崎委員より、「再発防止対策の中で、他の都道府県警察でも有用と認められるものについては普及させていただきたい」旨、横畠委員より、「各都道府県警察において、複数の部門を経験し、組織全体を俯瞰した業務運営ができる幹部を育てていただきたい」旨の発言があった。

 

(3)組織的窃盗・盗品流通事犯対策の推進等について

   刑事局長及び生活安全局長から、組織的窃盗・盗品流通事犯対策の推進等について報告があった。

   宮崎委員より、「日本に居住する外国人による犯罪の中には、これまでの常識が通じないものもあるので、新たな視点で取り組んでいただきたい」旨、竹部委員より、「防犯対策により注力し、業界団体等に対して継続的に働き掛けることにより発生の減少効果を狙って欲しい」旨の発言があり、刑事局長から、「防犯対策については、引き続き関係省庁が連携して事業者に働き掛けてまいりたい。また、外国人犯罪の取締りで得られた情報に基づき、しかるべき行政機関に働き掛けてまいりたい」旨の説明があった。

   櫻井委員より、「組織的窃盗・盗品流通事犯は、外国人がコミットした犯罪形態で、匿名・流動型犯罪グループと類似した構成という理解でよいか。また、犯罪グループの情報分析は警察庁が行うのか」旨の発言があり、刑事局長から、「組織の構成という点では委員御指摘のとおりである。都道府県警察が収集した情報を集約・共有し、警察庁でも必要な分析を行ってまいりたい」旨、長官から、「組織的窃盗・盗品流通事犯は、部門や都道府県の垣根を取り払った対応が必要となるため、今回の施策を取りまとめた。必要な制度改正も視野に入れて取り組んでまいりたい」旨の説明があった。

   横畠委員より、「金属盗については、その流通阻止対策が重要であり、そのための法整備が必要だと思うので、警察庁がリーダーシップを発揮して実効性のある対策を進めていただきたい」旨の発言があった。

   

(4)岸田内閣総理大臣のカザフスタン共和国等歴訪に伴う警護について

警備局長から、「岸田内閣総理大臣は、8月9日(金)から8月12日(月)までの間、首脳会談等のため、カザフスタン共和国等を訪問予定であり、所要の警護を実施する」旨の報告があった。

 

(5)大規模災害における警察活動の高度化の推進について

   警備局長、技術総括審議官及び生活安全局長から、大規模災害における警察活動の高度化の推進について報告があった。

   野村委員より、「衛星通信による通信手段の確保は喫緊の課題であり、必要な予算を確保していただきたい」旨、宮崎委員より、「活動の最前線では情報が生命線なので、必要な通信手段の確保に取り組んでいただきたい。また、救助に当たる警察官の命を守るための施策も検討いただきたい」旨、竹部委員より、「従来型の手段とは異なるイノベーション的な発想も必要だと思う。また、東日本大震災の経験を踏まえ、原発が被災した場合の対策の高度化も推進していただきたい」旨、横畠委員より、「大規模災害時には初動の情報収集が肝となるので、ヘリテレと同様に被災状況の把握や、リソースを投入する判断材料の収集ができる大型ドローンの導入を検討いただきたい」旨、櫻井委員より、「災害発生後の最初期における対応が明確化され、総合指揮室の機能強化といった具体的な態勢整備を進める点を評価したい。最初期後の対応を整理して示すことが今後の課題である」旨、委員長より、「山形県の記録的な大雨での救助活動で殉職された2名の警察官のご冥福をお祈り申し上げる。災害に備え、今一度装備資機材を点検し、必要な装備資機材があれば充実を図るよう都道府県警察を指導していただきたい」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)災害時におけるPⅢの機能の維持・早期復旧方策について

   技術総括審議官から、災害時におけるPⅢの機能の維持・早期復旧方策について報告があった。