定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和6年9月26日(木)
午前10時00分 〜 午前11時25分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員
露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、谷刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、堀内技術総括審議官
阿部審議官(サイバー警察局担当)
第3 議 事
1 議題事項
(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)人事案件について
官房長から、人事案件について報告があった。
(2)「金属盗対策に関する検討会」の開催について
生活安全局長から、「金属盗対策に関する検討会」の開催について報告があった。
櫻井委員より、「広い視野で多くの論点を抽出することが肝要であり、条例の施行状況も踏まえ、調査・検討していただきたい」旨、宮崎委員より、「ヤード対策が重要であり、国としての結論を速やかに出すべきだと思う」旨、横畠委員より、「他省庁所管の法令では対処しきれない場合もあるだろうし、横断的な視点から法整備の検討をお願いしたい」旨の発言があり、生活安全局長から、「御指摘を踏まえ、関係省庁とも連携しながら取組を進めてまいりたい」旨の説明があった。
(3)第54回全国白バイ安全運転競技大会の開催について
交通局長から、第54回全国白バイ安全運転競技大会の開催について報告があった。
櫻井委員より、「男女の身体的特徴の相違に配慮したバイクのカスタマイズが必要ではないか」旨の発言があり、交通局長から、「現場の意見も聞きながら検討してまいりたい」旨の説明があった。
(4)「令和6年9月20日からの大雨」に伴う警察活動について
警備局長から、「令和6年9月20日からの大雨」に伴う警察活動について報告があった。
宮崎委員より、「今後の復興を考える場面でも生かせる分析をお願いしたい」旨、竹部委員より、「ボランティア等の人の往来に伴う交通や防犯対策をこれから幅広く展開していただきたい」旨の発言があり、警備局長から、「当面の間、派遣部隊の規模を維持する必要があると考えている」旨、交通局長から、「石川県警察の交通機動隊等が交通整理を実施しており、状況を見ながら今後も対応していく」旨、生活安全局長から、「防犯面では、現在も活動中の能登地震に伴う応援派遣部隊も対応することとなろうが、石川県警察とも調整して対応してまいりたい」旨の説明があった。
3 その他
(1)名古屋高裁における国家賠償請求等事案の判決について
警備局長から、令和6年9月13日の名古屋高裁における国家賠償請求等事案の判決について報告があった。
野村委員より、「個人情報に対する意識が高まっているので、警察として本判決を真正面から受け止めて対応するべきである」旨、横畠委員より、「本判決は、立証上の問題もあり、事例判断だと思うが、一般論として、警察が行う情報収集と情報提供については、それぞれその必要性と正当性を裏付ける根拠が求められるので、それぞれの措置をとる時点で、後日の裁判での説明、立証に使える資料を作成しておくようにすべきではないか」旨、宮崎委員より、「今後、現場の活動が萎縮しないようにしてもらいたいが、今回の訴訟対応に関する指導はどうだったのか」旨の発言があり、警備局長から、「岐阜県警察と連携しながら訴訟対応を行ってきた」旨の説明があった。
櫻井委員より、「個人情報に対する法的考え方は質的に変化しているので、警察としても、個人情報保護に関するリテラシーを高めなければならない」旨、竹部委員より、「本判決を受け、全国警察に対してどのような指導を行っていくのか、よく検討してもらいたい」旨の発言があり、長官から、「各種訴訟対応について、適切にフォローすると共に、国家公安委員会に対する報告も適時適切に行ってまいりたい」旨の説明があった。