定例委員会の開催状況
第1 日 時 令和6年10月10日(木)
午前10時00分 〜 午前11時05分
場 所 国家公安委員会室
第2 出席者 坂井委員長、横畠、宮崎、竹部、野村、櫻井各委員
露木長官、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、谷刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官
青山審議官(国際担当)
第3 議 事
1 議題事項
(1)池田組の指定の確認について
刑事局長から、池田組の指定の確認について説明があり、原案どおり決定した。
(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。
2 報告事項
審議官(国際担当)から、G7内務・安全担当大臣会合の開催結果について報告があった。
櫻井委員より、「出席することに大きな意義があるので、引き続き、こうした会合に出席して存在感を高めていただきたい」旨、宮崎委員より、「我が国がリードしている分野でイニシアチブを取って、しっかりと存在感を示していただきたい」旨の発言があった。
(2)令和7年度採用候補者(国家公務員採用総合職・一般職試験合格者)の内定について
官房長から、令和7年度採用候補者(国家公務員採用総合職・一般職試験合格者)の内定について報告があった。
(3)天皇皇后両陛下の岐阜県行幸啓(第39回国民文化祭御臨場等)に伴う警衛について
警備局長から、10月14日から15日までの間、第39回国民文化祭御臨場等のため、天皇皇后両陛下が岐阜県へ行幸啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛を実施する旨の報告があった。
3 その他
(1)警察における個人情報の取扱いの適正化と訟務指導体制の強化について
官房長から、警察における個人情報の取扱いの適正化と訟務指導体制の強化について報告があった。
櫻井委員より、「個人情報の取扱いを巡る状況は技術の進歩もあり、考え方も変遷しているので、随時、外部の専門家の意見も取り入れるなどして学ぶことが肝要であり、また、捜査情報の取扱いの在り方についても現代化していくことが重要である。訴訟対応については、都道府県任せにせず警察庁の積極的な関与が重要であり、人格権に係る訴訟についても問題点を整理して検討していただきたい」旨、竹部委員より、「警察の業務が、変化する時代の最新フェーズにアップデートされておらず、その不備が社会問題となる事例が増えている。事案が発生してからの対応ではなく、平素から問題点や課題をアップデートする作業が必要だと思う」旨、横畠委員より、「個人情報の取扱いについて、基本の徹底は当然だが、現場が迷って萎縮することのないよう実務的かつ具体的な指導をお願いしたい。また、訴訟では業務の正当性の立証が求められるので、日頃の業務の過程で、その準備をしておくようにするのがよいのではないか」旨、宮崎委員より、「自治体警察の自主的な能力向上との間でバランスの取れた指導体制を強化すると同時に、現場の警察官の自覚を高める教養を進めていただきたい」旨、野村委員より、「捜査の自由度を維持するためには、警察における情報の在り方の「見える化」を進めるべきであり、それが現場の警察官を守ることにつながると思う」旨、委員長より、「現場の警察官が臆することなく、自信を持って職務執行できるよう施策を進めていただきたい」旨の発言があり、官房長から、「情報収集は、住民の安全確保という目的を遂行するための活動であることを現場の警察官に真に自覚してもらうよう努めてまいりたい。日々刻々と変化する分野でもあるので、御指摘を踏まえた上で虚心坦懐に研鑽を重ねてまいりたい」旨の説明があった。
(2)警察共済組合職員による個人情報の漏えい事案について
官房長から、警察共済組合職員による個人情報の漏えい事案について報告があった。
横畠委員より、「警察共済組合における業務改善や懲戒処分についても、しっかりと進めてもらいたい」旨、櫻井委員より、「データベースへのアクセス管理などの課題については、事案の重要度や危険度に応じた対応をお願いしたい」旨、宮崎委員より、「職員一人一人に、個人情報を取り扱う業務であることを改めて自覚させていただきたい」旨の発言があり、官房長から、「警察共済組合に対する業務の改善を求める監督命令の準備を進めるなど、警察共済組合を適切に監督するとともに、職員に対する個人情報の取扱いについての教養を行ってまいりたい」旨の説明があった。