定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 令和6年10月24日(木)

午前1000分 〜 午前11時35分

 

場 所 国家公安委員会室

 

第2 出席者 坂井委員長、横畠、宮崎、竹部、野村各委員

露木長官、楠次長、太刀川官房長、檜垣生活安全局長、谷刑事局長、早川交通局長、迫田警備局長、大橋サイバー警察局長、堀内技術総括審議官

片倉首席監察官

 

第3  議 事

1 議題事項

(1)「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律の施行に伴う関係国家公安委員会規則の整備に関する規則案」等について

   刑事局長から、「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律の施行に伴う関係国家公安委員会規則の整備に関する規則案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)「自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案」等について

   交通局長から、「自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)「道路交通法の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置に関する政令案」等について

   交通局長から、「道路交通法の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置に関する政令案」等について説明があり、原案どおり決定した。

 

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

   

2 報告事項

(1)人事案件について

   官房長から、人事案件について報告があった。

 

(2)監察の取扱い事案について

   首席監察官から、福岡県警部補による虚偽有印公文書作成、同行使、詐欺等事案に関し、同県警察は、同職員を免職処分とする予定である旨について報告があった。

   宮崎委員より、「この機会に駐在所の在り方について検討してはいかがか」旨の発言があり、生活安全局長から、「御指摘を踏まえ、駐在所の運用の在り方などについて検討してまいりたい」旨の説明があった。

     

(3)SNSで実行犯を募集する手口による強盗等事件の連続発生について

   刑事局長から、SNSで実行犯を募集する手口による強盗等事件の連続発生について報告があった。

   竹部委員より、「Xなどを利用した警察からの発信は、匿名・流動型犯罪グループのビジネスモデルを無効化するための一手になると思う。また、新政権全体としても、閣僚会議等において本事案に対する更なる対策を引き続き大きく打ち出していただくことを期待する」旨、野村委員より、「スポットワーク業界の広がりを意識した上で、政府一体となった対策をお願いしたい」旨、横畠委員より、「一連の犯行は、判断力が脆弱で力加減を知らない素人が実行犯となっているようであり、そのような人たちが、こうした凶悪犯罪に手を染めることのないよう広報啓発活動を広範かつ繰り返し行う必要がある。また、ツール対策が喫緊の課題なので、関係省庁やSNS事業者等に強力に働き掛けていただきたい」旨、宮崎委員より、「若者がこうした犯罪に手を染めることのないよう、情報リテラシーに関する教養を教育機関に任せきりにせず、警察が治安確保の観点から助言することも大切である」旨の発言があり、長官から、「関係省庁と連携しながら、様々な視点から闇バイトに加担させない対策を講じるとともに、首謀者を一刻も早く逮捕し、事案の全容解明に向けた捜査を強力に推進してまいりたい」旨の説明があった。

   委員長より、「事案の全容を解明する中で浮かび上がる社会的な問題点を整理し、解決すべき点をまとめていただきたい」旨の発言があった。

   

(4)自由民主党本部、内閣総理大臣官邸に対する火炎瓶投てき事案について

   警備局長から、自由民主党本部、内閣総理大臣官邸に対する火炎瓶投てき事案について報告があった。

   横畠委員より、「最初の犯行現場で制圧できなかったのはなぜか。警備計画や態勢に問題はなかったのか。また、ローン・オフェンダー対策として、あらゆる機会を捉えて犯行の予兆をつかむ努力をしていただきたい」旨の発言があり、警備局長から、「警備の主眼は防護対象としている施設を守ることにあり、警備上必要な車両や装備資機材などを配備しているところであるが、こうした施設の警備態勢については、引き続き、情勢に応じた不断の見直しを行ってまいりたい。被疑者については現在捜査中であるものの、今後、同種の事案の発生を未然に防止するため、ローン・オフェンダー対策を含め、先入観にとらわれず工夫を凝らして取り組んでまいりたい」旨の説明があった。

   宮崎委員より、「主眼としている警備内容の枠を超えた様々な事態が起こり得る可能性を想定した対策を講じられたい」旨、委員長より、「最初の犯行で犯人を制圧し、第二の犯行を阻止するための今後の対策をしっかりと考えていただきたい」旨の発言があり、警備局長から、「諸外国での重要施設に対する攻撃の手口なども研究しながら、訓練メニューの多様化を検討してまいりたい」旨の説明があった。

 

(5)電子計算機使用詐欺事件被疑者の逮捕について

   サイバー警察局長から、電子計算機使用詐欺事件被疑者の逮捕について報告があった。

   横畠委員より、「この種の犯罪は闇バイト強盗事件と同様、指示役にたどり着けるかがポイントとなるので、指示役に関する情報を当局に提供することを末端の実行犯に動機付けするような取組があってもいいのではないか」旨、竹部委員より、「他人名義のクレジットカード情報を販売しているマーケットを断ち切ることは可能か」旨の発言があり、サイバー警察局長から、「犯罪に使用されたクレジットカードの情報を関係するカード発行会社などに共有するなど取組を進めているところである」旨の説明があった。

 

3 その他

(1)警察庁個人情報等管理委員会の開催について

   官房長から、警察庁個人情報等管理委員会の開催について報告があった。